2022年1月29日からウェイティングピリオドに突入する今シーズンのCT初戦「Billabong Pro Pipeline」。
言わずと知れたハワイのオアフ島ノースショアのパイプラインを会場としたイベントです。
コロナ前の2019年まではCTイベント最終戦でしたが、昨シーズンの2021年からツアー変革に伴いCT初戦となりました。
今回の記事は、2022年ビラボンプロパイプの出場サーファーや波予報となったイベント情報のニュースをお届けします。
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「Billabong Pro Pipeline」とは
2021年まではパイプマスターズという名前で知られていた同イベント。
「Pipe Masters」とは、複数のマスターたちの中で優勝した唯一のサーファーが「Pipe Master」になるという言葉遊びのようなストーリーで個人的に好きでした。
でしたが、パイプマスターズと言う商標権を保有していたのはトリプルクラウン運営のヴァンズで、WSLのツアー大変革により例年通りにトリプルクラウンが行われなくなることに。
それでも2021年シーズンはCTイベント名をパイプマスターズで開催したのですが、今季からは「Billabong Pro Pipeline」となっています。
メンズ
メンズのCTサーファーで今イベントを欠場するのは、ガブリエル・メディナ、ヤゴ・ドラ、ライアン・カリナンの3名。
ガブリエルは個人的な理由、ヤゴとライアンは怪我による欠場となります。
真っ先に欠場を表明したヤゴについてはリプレイスメントのマシュー・マギリヴレー、ガブリエルについては、2021年CTで2ランク差でツアー残留を逃したカイオ・イベリ。
ライアンに関しては、ローカルリプレイスメントとしてアイヴァン・フローレンスが出場。
ワイルドカードについてはすでにお知らせした通り、バロン・マミヤとミゲル・トゥデラとなっています。
ヒート表は以下となります。
リプレイスメントの変更点について
今回最大の焦点と言えたのはメンズのリプレイスメントで、2019年まではリプレイスメントは3番手くらいまで発表されていたものの、今季はCTランクから1ランク差でツアー落ちしたマシューのみの発表でした。
その発表にどういう意味があるのかと言うと、CTサーファーで2人目以上の欠場枠に関しては、WSLの裁量でリプレイスメントを決めるというわけです。
CSのダブルクオリファイでの空き枠に関してWSLの裁量にしようとして、反対運動が起きて従来通りに戻りましたが、とにかくWSLとしては自分たちの裁量の枠を広げたい意思がはっきり見てとれます。
従来であればメンズのリプレイス1番手はCTランクから1ランク差落ち、2番手はQSランクの1ランク差でクオリファイを逃したサーファー、3番手はCTランクから2ランク差落ちと完全結果主義からの転換というわけです。
そしてポリシー変更後において初の犠牲者となったのは、以前であればリプレイスメント2番手となっていたジョーディ・ローラー。
ジョーディはライアンの怪我の程度を知り、パイプイベントに出場できるチャンスがあるかもとハワイ行きのチケットを抑えたとスタブ誌が報じましたが、残念ながら出場権はアイヴァンの手に渡ることになりました。
では、なぜWSLが裁量の幅を広げたいのかと言うと、商業ベースへの転換ということで視聴数が増えるであろうサーファーを出場させたいためでしょう。
今回のアイヴァンという人選はジョンジョンの弟と言う点で強みであり、もちろん実績が無ければ流石にプッシュするのは厳しいですが、先月のHICパイププロでファイナル進出を果たしたのがタイミング的に良かったと言えます。
ウイメンズ
ウイメンズは欠場サーファーはいなく、ワイルドカード出場はモアナ・ジョーンズ・ウォンとなります。
ヒート表は以下となります。
波予報
気になる波予報ですが、これまではメンズのみ開催のパイプだったので時間的な余裕がある事からかなりタイミングを選んでの開催でした。
しかし、今季からはウイメンズも加わり時間的な余裕は減るので、テンポよく開催していく事になることでしょう。
ウェイティングピリオド初日となる29日は、28日から入ってくるスウェルがピークに達するとの事で、最大セットでダブルオーバーヘッド超の素晴らしいコンディションが期待されています。
それほどのコンディションになるのならば、おそらく初日はメンズラウンドからスタートになる可能性が高いでしょう。
まとめ
日本とハワイの時差は19時間で、ハワイが19時間遅れています。
現地時間の2022年1月29日午前8時にイベント開催の場合、日本時間は2022年1月30日午前3時となります。
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メンズサイト「Billabong Pro Pipeline」
ウイメンズサイト「Billabong Pro Pipeline」