現地時間2022年6月4日(インドネシア)、ジャワ島東部に位置するGランド(グラジガン)を舞台にしたCT第6戦「Quiksilver/Roxy Pro G-Land」が終了。
イベント最終日となった本日は、メンズはジャック・ロビンソン、ウイメンズはジョアン・デフェイの優勝で今イベントは幕を閉じました。
今回の記事は、クイックシルバープロGランドのイベントレポート、本日の結果、ハイライト動画、最新CTランキングといったイベント情報に関するニュースをお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
ウイメンズのクオーターファイナルからスタートしたイベント最終日の本日。
ウイメンズラウンドで注目されていたのは、フロントサイドとなるグーフィーフッターの活躍。
ウイメンズでグーフィーフッターはタティアナ・ウェストン・ウェブとブロンテ・マコーレーの2名で、二人共にクオーターファイナル進出を決めていました。
そしてクオーターでは、タティアナがレイキー・ピーターソン、ブロンテが現CTランクトップのブリッサ・ヘネシーを破っての勝利。
でしたが、2人のグーフィーフッターは残念ながらセミファイナルで敗退することに。
セミでグーフィーフッターを撃破したのは、タティアナはカリッサ、ブロンテはジョアンに敗れています。
そして迎えたファイナルは、カリッサ・ムーアとジョアン・デフェイのマッチアップ。
ファイナルはジョアンがほぼリードする展開で進行し、ヒート残り10分を切った状態でジョアンが大幅リード。
カリッサは終盤でファイナルにおけるシングルハイエストスコア8.50をマークし意地を見せたものの、バックアップスコアを揃える時間はなく、ジョアンがGランドイベントの初クイーンに輝く結果となりました。
優勝したジョアンのコメントは以下となります。
このイベントで優勝するなんて信じられない気持ちだわ。
ここジャングルで過ごした一週間は長くて、今日のGランドの波はスペシャルだったから、優勝できたのは本当にスペシャル。
特に強敵のカリッサを破っての優勝は尚更ね。
カリッサはヒート終盤で私のスコアに迫ってきて、かなりの接戦だったし。
私はレユニオン島出身で、インド洋は私にとってのホームオーシャンでインドネシアでのイベントではこれまでにいくつか優勝してる。
ウイメンズサーファーとしてGランドでの優勝は、これほど素晴らしいロケーションということもあって最高過ぎるわ。
本日の結果
メンズ
メンズ最大の注目は、今季CT前半戦を離れたことからシード順位を落として参戦のガブリエル・メディナが最強スポイラーとして、どのような波乱を引き起こしていくのか。
ちなみに、ガブリエルはCT後半戦のみ出場でもファイナル5入りする可能性があるからワイルドカードを与えたとWSLは発表していました。
おそらく過去の戦歴から可能性を割り出したのだと思いますが、ツアーを半分休んでもトップ5入りできる可能性が十分にあるってヤバいです…。
そんなガブリエルは期待に応えるかのよう、クオーターファイナルではジャドソン・アンドレを相手に圧倒的なスコア差で勝利。
クオーターファイナルのガブリエルはジャック・ロビンソンと対戦となり、ガブリエルは通常通りに波に乗りまくり、序盤からリードすることに。
その後も少しずつスコアを伸ばしていき、終始ガブリエルがヒートを支配していました。
ヒート終了間際にはプライオリティを持っていたガブリエルは、ヒート残り20秒を切ったところで波に乗り、誰もがガブリエルの勝利を確信していたことでしょう。
ライブ中継を見ていると、ガブリエルのウィニングライドと考えられる映像が中継されていたのですが、実はその裏でジャックが波に乗っていました。
そして、ガブリエルはラストライドでもスコアを塗り替えたものの、ジャックが同ヒートのシングルハイエストスコア7.83をマークしてまさかの大逆転劇を演じて勝利。
ファイナルは、ジャックと現CTランクトップのフィリペ・トレドの対戦。
ファイナルはなかなかハイスコアが出ないものの、基本的にはジャックがリードしながら進むことに。
しかし、後半戦では二人のスコアは拮抗し、リードを許していたフィリペはミディアムスコアさえ叩き出せば逆転可能なシチュエーション。
そしてヒート残り9分台で乗った波でフィリペは5.33をマークし、ジャックからリードを奪いました。
ジャックが逆転に必要なスコアは6.67とハイスコアではなかったものの、なかなかチャンスに恵まれずにヒートは終了目前に。
ここでセミファイナルのデジャブと言うべきか、ジャックがヒート時間残り3秒でラストウェイブにテイクオフ。
この波で7.00をマークして、ジャックは2ラウンド連続での大逆転劇を演じて優勝を飾りました。
ちなみに、ジャックはマーガレットリバープロでも優勝したので、CTイベント2連勝となります。
優勝したジャックのコメントは以下となります。
終了間際にラストウェイブを与えてくれた海に感謝だし、本当に信じられないようなフィニッシュだった。
気持ちを落ち着け、自信を持ち、波が入って来るんだって信じ続けていたよ。
本当に予測不能でクレイジーなスポーツだね。
僕は目の前のイベントにだけ集中して取り組んでいるんだけど、連続優勝は最高な気分。
今回の優勝は数日前に亡くなったマーガレットリバーの友達のジョン・ダットンに捧げたいと思ってる。
ジョンはGランドへ何度もトリップで訪れていて、最後の波はジョンからの贈り物だったのかもしれないからね。
本日の結果
ハイライト動画
最新CTランキング
メンズ
ウイメンズ
まとめ
次なるCTイベント第7戦は、アジアから中米のエルサルバドルへと舞台を移しての開催となります。
ウェイティングピリオドの設定は、6月12~20日の設定となっています。
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公式サイト「Quiksilver/Roxy Pro G-Land」