北半球のサマーシーズンにおけるビッグイベントとなっているUSオープン。
そのUSオープンの会場となっているのが南カリフォルニアのハンティントンビーチで、海に突き出たピア(桟橋)はハンティントンの代名詞の一つと言えるほど。
そのピアで先日事故が起きることに。
今回の記事は、10月23日にハンティントンビーチで発生した事故に関するニュースをお届けします。
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事故が発生したのは10月23日(日曜)午後6時半頃のこと。
当局によると、36歳の女性がピアから海へと飛び込み、続いて44歳の男性も飛び込み、男性だけ命を落としたと言います。
ちなみに、ピアから海への飛び込みは行政によって禁じられています。
なのですが、現場の目撃者によると女性は遊び半分で飛び込み、飛び込んだ後に大歓声が上がっていたとか。
その後、女性の様子を心配そうに見守っていた男性が続いて飛び込むことになり、その2人は兄妹だったそうです。
2人は飛び込んだまでは良かったものの、海は強いカレントが発生していたため、すぐにサーファーへ助けを求めることになったとのこと。
そして救助に向かうことになったサーファーの一人がランドン・ホーマンで、ランドンが語った現場の様子は以下の通り。
飛び込む前に彼らは、僕らサーファーに向かって「ジャンプしても大丈夫かな?」とか声をかけていて、他のサーファーとジョークを言い合ってたよ。
海を理解してない人がいきなり飛び込んで沖に来るなんて危険でしかないから、僕は「ダメだ」って言ったんだ。
でも、数名のサーファーやギャラリーに煽られて、結局は飛び込むことになった。
女性が飛び込んでから程なくして、その女性の兄も続いたけど、2人共に海に入ってすぐにヤバい状況に陥ったって気付くんだ。
すぐに大声で助けを求め始めたから、僕は急いで向かってサーフボードに捕まらせたけど、僕一人で2人を救うことはできないって分かってた。
するとライアンも救助に加わってくれて、ライアンは男性、僕は女性を担当して、何度も波に巻かれて女性は溺れる手前の状態までいったけど、何とか岸まで連れ戻すことができたんだ。
その後すぐに海へ戻り、男性の救助に加わろうと思ったけど、男性はすでに意識を失っていて、病院に搬送後に死亡が確認された。
僕もライアンも、あの状況下での最善を尽くしたことは分かってるけど、片方の命しか救えず、最悪な結果になったのはとても残念だった。
このインタビューを通して、海がいかに壮大で危険であるのかという意識を持ってもらい、家族や友達にも伝える事で認識が広まってもらえればって願ってるよ。
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参照記事「Man dies after jumping off Huntington Beach Pier, woman rescued by surfer」