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Photo: WSL / LAURENT MASUREL

ブラジリアンで元CT(チャンピオンシップツアー)サーファーのウィリアン・カルドソ「Willian Cardoso」(36歳)。

遅咲きのCTサーファーとしてワールドツアー入りを果たし、短いCT生活だったもののCTイベント優勝を決めたりとインパクトを残しました。

そんなウィリアンが母国開催となっているCS(チャレンジャーシリーズ)イベント「Corona Saquarema Pro」で引退を発表。

今回の記事は、引退発表を行ったウィリアン・カルドソに関するニュースをお届けします。


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18歳の時に初めてQS(クオリファイングシリーズ)イベントに出場したというウィリアン。

ブラジリアンと言うと若くしてCT入りするサーファーが多かったのですが、なかなか芽が出ず、QSランク30位台続きになったりと苦しんでいました。

そんなウィリアンの努力が実を結ぶことになったのは、31歳であった2017年シーズンのことで、QSランク8位となって遅咲きのクオリファイを果たしました。

CTサーファーとして活動したのは2018~2019年の2シーズンで、ツアールーキーだった2018年はCTランク13位の大活躍、翌2019年はCTランク24位で惜しくもツアー落ちとなることに。

ちなみに、2018年はマーガレットリバーからバリ島ウルワツに会場を移してのCTイベントで初優勝しています(会場移転はマーガレットリバーでシャークアタックが発生したため)。

今回の引退に関してウィリアン本人のコメントは以下となります。

僕のストーリーの一部が今日ここで完結するんだ。

あらゆる思い出はこれからも鮮明に記憶に残り続けるだろうね。

ここサクアレマでは素晴らしい思い出が詰まっているし、仲間たちと一緒にこの地に居れて感謝してるよ。

残念ながらこの場にいない2人がいて、僕の妻と息子。

ここ数年、僕が夢を追いかけるサポートをしてくれて本当に感謝してる。

明日からは新たなチャプターの始まり。

やるべきことはたくさんあるんだけど、来年の目標はブラジルの国内タイトルを獲ること。

これまでに獲得できなかったタイトルの一つだから、来年は勝利で締められればって願ってるんだ。

今回のウィリアンの引退発表のニュースの見出しを見た時、てっきりコンテストシーンからの引退だと思ったのですが、あくまでもWSL(ワールドサーフリーグ)イベントからの引退だったという意外な内容でした。

ちなみに、個人的には国内リーグよりもレベルの高いワールドツアーで活動していたサーファーが、今度は国内タイトルを目指すというのも不思議な印象を受けます。

おそらく肩書として国内タイトルを保有している方が有利な場面などがあるからだと思いますが。

ガブリエル・メディナなんかもCTサーファーとしてデビューしてから3年目に、ワールドジュニアチャンピオンシップに出場していましたし。

言うまでもなく格上のリーグで活躍していたので、ワールドジュニアチャンプに輝いていました。

何はともあれ、50歳のケリー・スレーターが未だにCTサーファーとして活動しているので、36歳での引退は早いようにも感じてしまいます。

一般的に見れば普通であり、ケリーが異常なのですが…。

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公式サイト「WSL

ウィリアン・カルドソの過去記事