1980年にサイモン・アンダーソンがスラスターを生み出して以来、長きに渡ってスラスター一辺倒であったサーフシーン。
今なおコンテストシーンではスラスターがスタンダードなのですが、近年になりメジャーサーフボードブランドもこぞってリリースしているのがツインフィン(ツイニーとも呼ばれる)。
今回の動画は、ツインフィンのポテンシャルを試そうとインドネシアのメンタワイ諸島にてウィリアム・アリオッティ「William Aliotti」(29歳)が1カ月に及び4名のシェイパーによる2モデルと言う事で計8本のテストライド映像をお届けします。
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スラスター以前はツインフィンが主流の時代もあったのですが、スラスターの波に飲まれてしまったツイン。
リバイバルムードとなったのは、ラスタことデイヴ・ラストヴィッチといったフリーサーファーたちが乗るようになった1990年代後半でしょう。
ただし、リバイバルの頃はレトロツインと呼ばれる小波向けのボリューミーなタイプでした。
しかし、今回ウィリアムが乗るのはツインフィンパフォーマンスと言う事で、レトロツインとは似て非なるモデル。
そしてツインではないものの、センターフィンの無いタイプとしてはクアッドに乗ってフィリペ・トレドがローワーズでワールドタイトルを獲得しているので、フィンセッティングは大きな変革の時期にあると言えます。
なかなかサーフシーンは保守的なのかドラスティックな変化は起きないのですが、10年後辺り、割合としてどのくらいサーファーのボードにセンターフィンが付いているのか楽しみではないでしょうか。
最後に、ウィリアムがテストライドしたサーフボードモデルとディメンションを記しておきます。
参考までにウィルアムの体型はWSL公表によると身長178センチ体重65キロとのこと。
*パイゼルサーフボード
-Happy Twin:5'5 x 19.5 x 2.4 x 27.3L
-Wild Cat:5'7 x 19.4 x 2.45 x 28.35L
*チャネルアイランズ
-Twin Pin:5'6 x 19 1/2 x 2.4 x 27.7
-Free Scrubber:5'5 x 19.75 x 2.4 x 27.9L
*ロストサーフボード
-Round Nose Fish 96:5'5 x 19.5 x 2.4 x 28.9L
-California Twin Pin:5'6 x 19.5 x 2.4 x 28.2L
*クリステンソンサーフボード
-Lane Splitter Squash:5'5 x 19.75 x 2.4 x 28L
-Lane Splitter Roundtail:5'7 x 19.25 x 2.4 x 28.8L