12月も目前と言う事で、季節は雨季へとシフトしたと言える時期に入ったインドネシア。
インドネシアの雨季はサーフィンにおけるオフシーズンやショルダーシーズンと呼ばれますが、一般サーファー目線であれば極上ブレイクであることに変わりありません。
それを裏付けてくれるのが雨季がシーズンとなるバリ島を代表するライトハンダーのクラマス。
今回の動画は、2020年12月に撮影されたバリ島クラマスでのフリーサーフィン映像をお届けします。
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インドネシアは「レフトの宝庫」とも呼ばれ、その理由としてはビッグスウェルが発生しやすい乾季(4~10月)の季節風の向きがレフトに適しているため。
一方、乾季のようにコンスタントにビッグスウェルは発生しないものの、季節風の向きとしては雨季になるとライト向きとなります。
スウェルの発生源となるのは、南半球のインド洋でローリングフォーティーズ(吠える40度)と呼ばれる南緯40度から50度にかける海域をアフリカ大陸からオーストラリアへと移動する低気圧。
ローリングフォーティーズからインドネシアまではかなりの距離を隔てているので、結果的にサーフィンに適したグランドスウェルがメインと恵まれた環境となっています。
そんな雨季のクラマスで撮影された動画ですが、ターン、エアー、バレルと何でもありなコンディションを見るとインドネシアのオフシーズンとは何ぞやと考えさせられてしまいます。
見方によっては日本ではベストと言える台風シーズンよりもオフシーズンのクラマスの方がコンディションが良いと言えるのですから…。
最後に、クラマスはスペルが「Keramas」なので「ケラマス」と思われる方もいるでしょうが、インドネシア語発音に合わせて「クラマス」表記となっています。
インドネシア語で単語の最初にある母音が「e」の場合、日本語発音にない英語発音のシュワ音で発音されるケースが多く、今回の単語も該当するためです。
シュワ音とは曖昧母音とも呼ばれ、日本語の母音「あいうえお」のようにはっきりと発音するのではなく、喉で軽く発声する程度の音です。
ちなみに、英単語では必ず母音の一か所にアクセントを置いて強く発音しますが、 アクセントの置かれていない母音の発音はほとんどがシュワ音。
つまり、日本語にはない発音が多い事も日本人が英会話が苦手な理由かもしれません。