現地時間2024年1月22日、ポルトガルのナザレにてトウインによるビッグウェイブイベント「TUDOR Nazaré Big Wave Challenge」が開催されました。
公式サイトによると30~40フィートのエピックコンディションの中での開催となり、イベントは予定通りに終了の運びとなりました。
今回の記事は、2023/2024年シーズンのナザレイベントのイベントレポート、動画、結果などに関するニュースをお届けします。
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イベントレポート
メンズ
ファーストコールとなった午前の早い時間からの開催とはならず、しばらくオンホールド(待機)でコンディションを確認しながらオンとなった22日。
今回残念だった点として、トウインビッグウェイブにおけるハイパフォーマンスサーフィンを樹立したと言えるカイ・レニーが、直前の怪我により棄権した点。
となると、カイのトウインパートナーであり、カイの道筋を辿っているチャンボこと、ルーカス・チアンカが優勝候補となり予想通りにトップスコアを叩き出す結果となりました。
チャンボのコメントは以下の通り。
ここナザレで何度も優勝できるなんて考えた事も無かったし夢のようだよ。
ナザレは素晴らしい場所だし、僕の人生において全てを与えてくれたって言えるね。
今回は100%ブラジリアンのチームとして参加したから、僕にとって最高にスペシャルだよ。
スクービーは僕がビッグウェイブサーフィンを始めた頃に、プッシュしてくれたりインスパイアしてくれたサーファーの一人だから、一緒のチームになれて嬉しかった。
今日の僕らのパフォーマンスで少しでもスクービーへの恩返しになっていれば本当にハッピーだな。
結果
ウイメンズ
ウイメンズはビッグウェイブのギネス世界記録保持者のマヤ・ガベイラとミシェル・エ・ブイヨンズの2名の出場。
ウイメンズでトウインビッグウェイブを専門にするサーファーがそれだけ少ないと言えるのかもしれません。
個人的に気になったのは、ウイメンズビッグウェイブシーンではずば抜けた存在のジャスティン・デュポンが出場していなかった点。
そこでSNSをチェックして見ると、つい最近出産をしていました。
話をウイメンズ部門でトップに立ったマヤに戻し、マヤによるコメントは以下の通り。
ずっと怪我をしていたようなものだから、コンテスト復帰して優勝するなんてこれ以上ないカムバック劇だわ。
最年少のトニーとチームを組めてスペシャルだった。
トニーは怪我をした後も仕事を全うしてくれて、私が必要な波へと集中してトウインしてくれたの。
今日は特にレールサーフィンをするには難しいコンディションだった。
それに時間制限というプレッシャーも加わったから尚更大変。
普段のフリーサーフィンだと、疲れれば休息を取るけど、コンテストになれば波に乗らなきゃいけないし、いつも以上にリスクを取りがちになるから。
本当に大変なヒートだったけど、最終的に優勝っていう素晴らしい見返りを得る事ができて良かったわ。
結果
チーム
チーム戦に関しては、ニック・ヴォン・ラップとクレメント・ローズローのチームがリードしていました。
でしたが、第2ヒート終盤でチャンボとスクービーのチームが大逆転を果たして結果をひっくり返しての勝利となることに。
チーム戦を取ったスクービーのコメントは以下の通り。
実は2日前は体調がかなり悪くて、リオデジャネイロの自宅のソファーで苦しんでいただけに信じられない結果だよ。
母親に看病してもらい、ルーカスに励ましてもらってナザレに来ることを決めたんだ。
僕は全精力をこのイベントに注入して、チームとしても上手くやれたから優勝できた。
ルーカスは才能あふれるサーファーで、彼が初めてビッグウェイブサーフィンの世界に踏み入れて以来、一緒にサーフしてるんだ。
ルーカスとは何でも話すし素晴らしい絆で結ばれてるから、一緒に優勝できたことは本当にスペシャルだよ。
結果
まとめ
トウインによるビッグウェイブサーフィンは、世界最大サイズを狙うのか、もしくはカイが世に広めたハイパフォーマンスなのかでテイストが大きく異なります。
ナザレと言う会場は世界最大サイズを狙える場所なので、ここでハイパフォーマンス勝負になると、何を突き詰めて行けば良いのか難しいようにも感じました。
個人的には、ロングボードのコンテストシーンで、クラシカルからハイパフォーマンスに移行した時代のトウインビッグウェイブバージョンのようにも感じます。
今後、どのような形にへと進化していくのか注目したいところですね。
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