Photo by Tony Heff/World Surf League

現地時間2024年2月10日(ハワイ)、オアフ島ノースショアのパイプラインが会場のCT(チャンピオンシップツアー)イベント初戦「Lexus Pipe Pro」が終了。

イベント最終日となった本日は、メンズはバロン・マミヤ、ウイメンズはケイトリン・シマーズの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、2024年パイププロのイベントレポート、ヒート結果、ハイライト動画、最新CTランキングと言ったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

ウイメンズはついにパイプラインを会場としたイベントらしいバレルで開催となった本日。

スペシャルな波質と言う事で、サーファーによって得意不得意が露骨なほどはっきりと出て、スコアを見ると一目瞭然というほどでした。

そんな中で優勝を決めたケイティは、クオーターファイナルではタティアナ・ウェストン・ウェブと対戦。

タティはフロントサイドとなるグーフィーバレルを得意とするサーファーである一方、本日のスウェルの方角はライトのバックドア向き。

少しコンディション的にはタティにとって不利とも言えましたが、それでもケイティはバックドアのみならず、パイプラインのバレルもメイクしたので完全勝利と言える結果でした。

セミファイナルに進むと、ブリッサ・ヘネシーとのマッチアップ。

同ヒートはかなり厳しい戦いとなり、ケイティがバックドアバレルを一本だけメイクしたものの、さほどディープではなくスコアは6ポイント台。

一本のライディングで十分にシチュエーションをひっくり返すことができる展開で進行したのですが、大きな動きはなくケイティが逃げ切り勝利の結果に。

一方のセミファイナルのヒート2は、モリー・ピクラムとベティルー・サクラ・ジョンソンが対戦し、本日のウイメンズではベストヒートだったと言えるでしょう。

モリーがパイプラインでパーフェクト10をスコアすれば、ベティルーもパイプで8.33をマークしたりと熾烈な戦いで、ウイメンズのパイプコンテストのレベルが明らかに高くなったと感じられる名ヒートでした。

ウイメンズの新たな歴史に刻まれるにふさわしいヒートだったと言えるので、是非ともチェックして見て下さい。

ファイナルでは、セミファイナルでパーフェクト10をマークしたモリーと対戦となったケイティ。

ファイナルでもモリーの調子は留まることなく、1本目のバックドアで9.27をマーク。

ケイティも負けじとバックドアで8.83を叩き出し、両者ともにバックアップスコア勝負となったのですが、本日のコンディションで2本揃えるのは現実的にはギャンブルに近いと言えます。

実際にケイティはセミファイナルでは、1本しかバレルをメイクしていないので。

そしてヒート中盤、ケイティはバックドアに乗り、おそらく狙っていたと思いますがターン勝負でバックアップスコアを底上げすることに。

そしてコールされたのが3.83とロースコアではあるものの、バレル狙いでノーメイクではマークできない堅実なスコア。

そして、ケイティの狙い通りにヒートが進行し、シーズン初戦を制する結果となりました。

ケイティの優勝コメントは以下の通り。

パイプの波は強烈だから、チャージするサーファーもチャージを諦めたサーファーもみんなに敬意を示したいわ。

だって、本当に本当に怖いんだから。

パイプでのサーフィンって、メンズ優位でウイメンズはほとんど波に乗れなかったから、このイベントでウイメンズもやれるんだって証明したいって願ってたの。

で、今日の私たちは一日中スピッツアウトしてたんだから、そんな様子を見れて嬉しかったし、私もその一員になれてハッピーだわ。

パイプでの1ヒートは数か月分の経験に匹敵するし、仲間と一緒にヒートでバレルをメイクし合えるなんて最高な時間ね。

本日の結果

メンズ

イベント最終日の本日は、スコア的に見ても乗りに乗っていたと言えるバロン。

かつてのブルース・アイアンズの雰囲気漂うバロンは、CTイベントへのワイルドカード出場だけでCTサーファーになったり、今回の優勝と天才肌サーファーといった感じですね。

そんなバロンのクオーターファイナルでの対戦相手はジョーディ・スミス。

今イベントで好調だったジョーディですが、バロンはヒート開始早々にバックドアバレルを2本メイクし、その時点で実質ヒートは終了。

2本とも7ポイント台とエクセレントレンジには届かなかったのですが、テイクオフのポジションがレイト過ぎて強烈です。

パイプでも短すぎるボードでチャージすると言われるバロンなので、レイトドロップなどお手の物なのでしょう。

あのレイトドロップが行けると言うことは、それだけ乗れる波数が増えるのでコンテストでは有利であり強いですね。

セミファイナルはコナー・オレアリーとのマッチアップ。

バロンのパフォーマンスが爆発したのがこのセミファイナルで、9ポイント台を2本揃える圧倒的スコアをマーク。

しかも、トップ2に入らなかったスコアとして8.50や7.83もマークしていたりと、ネクストレベルのライディングでした。

ファイナルでは、ノースショアローカルの先輩にあたるジョンジョン・フローレンスと対戦。

同ヒートのファン投票ではジョンジョンの勝利予想が74%で、私もジョンジョンが獲ると思っていました。

ヒートオープナーとなったのはバロンのパイプバレルでの6.00。

良いスタートだと思ったのですが、直後にジョンジョンがバックドアにパイプと立て続けにバレルをメイクして、順に7.33と8.00をマーク。

なのですが、ジョンジョンのパイプバレルの直後にバロンにパイプにチャージしていて、コールされたスコアがパーフェクト10。

この時点で、ヒート残り時間はまだ27分台あったのですが、その後は両者ともにスコアを塗り替えることもなく終了することに。

バロンの優勝コメントは以下の通り。

あのパーフェクト10は、自分でもメイクできたなんて信じられないんだ。

バレルに入っている時は抜けられるなんて思ってもいなかったし。

ジョン(フローレンス)、ジェイミー(オブライエン)、アンクルD(デレク・ホー)がいなければ、今の僕はいなかっただろうね。

ずっと彼らのサーフィンを見てきたわけだし、パイプでのジョンのサーフィンからバレルメイクの極意を学んだし。

だから、僕のサーフスタイルはジョンのおかげであると言っても過言じゃないんだ。

ノースショア育ちにしてみれば、パイプイベントでの優勝は誰もが憧れてるね。

ジョンと一緒にファイナルに進んで、パーフェクト10をスコアして優勝なんて、本当になんて言っても良いか分からないよ。

生涯においてこの日を忘れる事はないだろうね。

本日の結果

ハイライト動画

最新CTランキング

まだ初戦終了時と言う事で、パイププロの結果がそのままランキングになっているのですが掲載しておきます。

ウイメンズ

メンズ

まとめ

次なるCTイベントは、同じくハワイのオアフ島ノースショアのサンセットビーチを舞台にした第2戦「Hurley Pro Sunset Beach」。

同イベントのホールディングピリオドは、2024年2月12~22日の設定となっています。

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公式サイト「Lexus Pipe Pro

2024年ビラボンプロパイプの過去記事

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