ケリー・スレーター

先日オアフ島(ハワイ)パイプラインで開催されたボルコムプロで2年振りのコンテスト優勝を果たしたばかりの11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーター「Kelly Slater」(44歳)。

そんなケリーは、2月11日に誕生日を迎え44歳になっちゃいました。にも関わらず、今なおコンテストのみならずフリーサーフィンの世界においてもトップの座に君臨し、キングと呼ばれています。

今回の記事は、ケリー・スレーターの過去を振り返りつつ、最新動画を交えたダイジェスト映像をお届けします。


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そもそもケリー・スレーターって何が凄いの?

サーフィンの神とまで称されるケリー。その理由は、11回のワールドタイトル獲得という数字が最も簡単に示しています。ワールドタイトルを獲得できるのは、当然ながら一年に一名のみですから。

他のスポーツを見渡してみても、これだけの記録を樹立したアスリートはいないのではないでしょうか。ケリーの場合、11回という記録のみならず、年齢も凄みを加えています。

大抵のスポーツであれば、選手が油の乗っている時期は若手時代。特にサーフインみたいに経験に加え体力も重要なスポーツとなれば、せいぜいが30代中盤くらいまででしょう。しかし、ケリーは39歳であった2011年にもワールドチャンプとなり、最年長ワールドチャンプの記録を残しています。

数字から見るケリー・スレーターの強さ

まずは、これまでWCT(ワールド・チャンピオンシップ・ツアー)にフル参戦した際のランキングを下記からチェックして下さい。

Kelly Slater Career WCT Rank

ケリーがワールドツアー入りしたのは1991年。ルーキーイヤーは43位(現在とはWCTサーファー数が異なります)に終わりますが、翌年には20歳でワールドチャンピオンに輝き、史上最年少記録を樹立します。

ちなみに、2014年にブラジリアンサーファーとして初のワールドチャンピオンに輝いたガブリエル・メディナもまた、20歳でワールドチャンプとなったのでケリーの記録に並びました。

さて、ケリーの上記キャリアランキングの面白い点は、1999年~2001年までのランキングが無いところ。1998年の時点で6回もワールドタイトルを獲得したケリーはツアーからセミリタイアしていたのです。確かに、ここまで勝ち続けると、モチベーションが上がらなかったのかもしれませんね。

セミリタイアからのツアー復帰

英語では「competitive」と言われるケリー。要するに、負けず嫌いという意味です。そんなケリーが、ワールドツアーに復帰した理由の一つは、故アンディ・アイアンズの存在が大きいと言われています。

「すんげ~奴が出てきたから、オラ戦って勝ちたい」といったドラゴンボールの孫悟空のような気持ちだったのかもしれませんね(笑)。しかし、アンディの勢いを止めることは出来ず、アンディが2002~2004年まで3年連続でワールドタイトルを獲得します。

そして迎えた2005年、ケリーがワールドチャンピオン、アンディがWCTランク2位となり、ようやく雪辱を晴らす事となりました。負けず嫌いですね(笑)。ちなみに翌年もまた、ケリーがアンディを抑える同様の結果となっています。

近年のケリー・スレーター

2011年のワールドタイトル獲得以降、最近ではビジネス面において注目を集めているケリー。ただし、ツアーランクを見る限り、トップ10をキープしているのでサーフスキルの衰えは感じません。

実際、エアリバース540を世界初メイク(映像に残したという意味)したりと、フリーサーフィンの世界でもとんでもない偉業を成し遂げています。

必見:ケリー・スレーターによるエアリバース540メイク映像

まとめ

44歳になっても、サーフィン界を牽引しているケリー。今回の動画を見る限り、個人的には再びケリーのシグネチャームービーを製作して欲しいなと願ってしまいます。

ケリー・スレーターというサーファーは、過去の栄光が輝かしいだけでなく、現在においてもトップサーファーの度肝を抜くようなサーフィンを見せるのですから。

44歳となった今年もまた、ケリーの動向からは目が離せません。過去にこんなサーファーは存在しないので、やはりモンスター級の存在ですね。ちなみに、ケリーの本名は「ロバート・ケリー・スレーター」です。


ケリー・スレーターの過去記事は、下記リンク先からチェックして下さい。

BWTイベントをスキップしたケリー・スレーターはどこで何をしていたのか?

ケリー・スレーターのボードブランド「スレーターデザインズ」が3モデルをお披露目

ケリー・スレーターがマウイ島(ハワイ)ホノルア・ベイでニューイヤーセッション

<速報>ケリー・スレーターのウェイブプール動画公開!本人ライディング映像付き

ホホジロザメがいても気にせずサーフィン@南アフリカ:ケリー・スレーター

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