先日、ワールドツアーにおけるタイトルレースのシナリオをお届けしました。そこで、今回はワールドツアーの2次リーグとも言えるWQS(World Qualification Series)のウイメンズの現ランキングをお知らせします。まずは、基本的なルールから説明します。WQSメンズランキングレース&ワールドツアーのタイトルレースのシナリオについては、下記リンク先から参照して見て下さい。

2014年度ASPのWQSメンズランキングレースの状況(10/24時点)

2014年度ASPメンズワールドツアー:タイトルレースのシナリオ2

2014年度ASPウイメンズワールドツアー:タイトルレースのシナリオ

WQSとは、ワールドツアー入りするには必須となるシリーズイベント。各イベントはグレードが決められ、最も賞金とポイントが高いのはウイメンズでは6スターイベント、そして、1スターイベントまで数字が低くなる順にグレードが下がっていきます。シーズン終わりのランキングのトップ6までが、翌年からワールドツアーに参加できる事になります。ただし、ワールドツアーとも繋がりがあります。すでにワールドツアー入りしているサーファーは、シーズンの最終ランクでトップ10(17名中)までが、翌シーズンのワールドツアーへの残留資格を得ます。

そのため、ワールドツアーで残留資格を得たサーファーが、WQSのトップ6にもランクインしている場合、WQSランクは繰上げとなります。例を挙げると、ワールドツアー残留資格を得たサーファーでWQSトップ6入りも果たしたサーファーが1名入れば、WQSランク7位のサーファーが空いた枠に繰り上げられ、ワールドツアー入りできる事になるのです。

2014WQS womens ranking

 

ウイメンズのWQSは残り2戦(4スターと3スター)のみであり、4スターで優勝しても1,000ポイントしか獲得できないため、7位までのランキングは、ほぼ確定に近いかと思います。

現段階でワールドツアー入りの資格を得られるトップ6の顔ぶれを見ますと、ココ・ホー(現ツアーランク12位)、ニッキ・ヴァン・ダイク(現ツアーランク13位)、ローラ・エネヴァー(現ツアーランク10位)の3名がワールドツアーサーファー、シルヴァナ・リマとセイジ・エリクソンは元ワールドツアーサーファー。

タティアナ・ウェストン・ウェブだけは新顔ですが、今シーズンはコートニー・コンローグが怪我によりコンテストから離れていた時期に、リプレースメントサーファーとして、3戦だけですがツアーに参加していました。

こうして見ると、ウイメンズでは完全なるニューフェイスがいませんね。やはり、レベルの差が歴然としているのが大きな要因だと思います。WQSのコンテストを見ると、名の知れてるサーファーと無名サーファーでは、基本となるライディングのスピードが全く違います。

レベルに関しては、ワールドツアーサーファーの中でも大きな差がありますので、当然と言えば当然なのかもしれません。しかも、最近ではウイメンズのトップサーファーはエアーなども取り入れるようになってきているので、より差が広がっているような気がします。

今シーズンから、ウイメンズのワールドツアーは開催地といった点でも大きく様変わりしているので、新たな風をもたらす存在になるべくサーファーが登場してくれれば、さらに盛り上がるはず。来シーズンこそは、勢いのあるニューカマーの到来を期待したいですね。