若い女性にも蔓延している乳がん。ただし、早期発見であれば命を落とす可能性は極めて低いので、世界規模で、早期受診を推進するピンクリボン運動が行われています。

メンズワールドツアーサーファーのジュリアン・ウィルソンは、自身の母親が乳がんを患った経験から、ツアーイベント初戦のクイックプロでは、ピンクのスプレーを施しサーフボードを使い、ピンクリボン運動に参加していることも有名ですね。

ツアーサーファーの中で女性人気がトップクラスのジュリアンが、女性に向けてメッセージを発信することは影響力があるので、とても素晴らしいアイディアですよ。

今回の動画は、ウイメンズのトップサーファーを起用し、オンラインでのサーフビデオコンテストを行いながら、乳がんの検診を促すチャリティイベント「Battle for the Breasts」の予告映像をお届けします。


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今年で2年目の開催となる同イベント。参加する16名のウイメンズサーファーは以下の通りです。

カリッサ・ムーア
タティアナ・ウェストン・ウェブ
コートニー・コンローグ
アラナ・ブランチャード
ココ・ホー
セイジ・エリクソン
ローラ・エネヴァー
シルヴァナ・リマ
レイキー・ピーターソン
ビアンカ・ビュイテンダグ
ニッキ・ヴァン・ダイク
ディミティ・ストイル
アレッサ・クイゾン
ジョアン・デフェイ
ポーリン・アド
前田マヒナ

まず、上記16名のサーファーと、ランダムに選ばれた16の癌センターもしくはクリニックがペアとなります。そして、トーナメント形式のイベントを戦うサーファーとペアになった施設は、サーファーのイベント結果に応じた助成金を得ます。その助成金の使い道は、乳がんの検査を受けに来た患者に充てられる事になります。

サーファーを起用した目的は、若い世代に乳がん早期発見の意味を知ってもらうためとのこと。また、若い世代が対象なので、遺伝子テストなどを行う経済的余裕のない人に対し、助成金を出すことで受診してほしいとのメッセージが込められていると言います。

サーファー目線でイベント内容をチェックすると、一番の見所となるのは、コンテストサーフィン以外で、ウイメンズサーファーの最新アクションが見れる点。

ウイメンズの場合、コンテストサーフィンとフリーサーフィンは大きく異なります。その理由は、コンテストではワイプアウトを避けるため、抑えたサーフィンとなるため。

しかし、今回のイベントでは、各サーファーがフリーサーフ中に撮影したベストライディングで競うため、「ウイメンズサーファーの今」が見れる事になります。

トーナメント形式となる同イベントは、対戦毎に、サーファーは異なるライディング映像をアップするのも魅力的です。そして、その映像をジャッジするのは、ギャラリーによる投票(波予報サイト「Surfline」から投票)。トーナメント自体は、ピンクリボン運動が行われる10月の開催予定です。

ちなみに、初開催となった昨年2014年の同イベントの勝者はベサニー・ハミルトン。トーナメントのファイナルで使用した映像は、フロントサイドのエアリバースでした。

昨年の優勝映像