トッド・クライン Photo: toddklinefishing.com
トッド・クライン Photo: toddklinefishing.com

プロアスリートの世界におけるキャリアは、華々しい現役生活を送った後、現役時代の知識や経験を生かすべく、自身が身を置いていた業界の裏方として働くのが一般的ではないでしょうか。

しかし、元プロサーファーとしてサーフ業界の裏方に回りながら、今度は異なる分野の表舞台で活躍する事になった人物がいます。その人物とは、元WQSサーファーのトッド・クライン(Todd Kline)。

今回の記事は、トッド・クラインの数奇な人生ストーリーについてお届けします。


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トッド・クライン Photo: toddklinefishing.com/
トッド・クライン Photo: toddklinefishing.com/

米国フロリダ出身のトッド。18歳の時にプロサーファーとしてのキャリアを目指し、サーフ環境の整ったカリフォルニアに引っ越しました。

その後、WQSサーファーとして世界を飛び回りながら各地でコンテストに参戦する生活を送り、4度のイベント優勝を果たすものの、7年でコンテストサーファーとしてのキャリアに終止符を打つことに。

現役引退後の第二の人生では、以前のスポンサーであったクイックシルバーのマーケティング部門で17年働いたり、ASP(WSLの前身団体)のコメンテーターを務めたりと、サーフィン関係の仕事をしていました。

しかし、現在のトッドの職業はなんとプロアングラー(プロの釣り師)。もともと釣りが大好きだったトッドは、数年前に地元で開催されていたバス釣りトーナメントに参加するようになり、成功を収めることに。

Photo: toddklinefishing.com/
トッド・クライン Photo: toddklinefishing.com/

その後、プロツアーのFLW(Fishing League Worldwide)に参戦するようになり、過去3年で4度の優勝を果たし、2015年末までに獲得した賞金総額は126,866ドル(約1300万)、そして数々のスポンサーを獲得したと言います。

40代にして、サーフィンとは畑違いのプロアングラーの道を選び、第三の人生を歩んでいるトッド。そんなトッドの目指す人生は「自分が楽しみながら家族を養い、サーフィンと釣りに出掛けることのできる時間が十分にある生活」とのこと。

現在のトッドは、自分で釣りイベントを主催したりブランドを立ち上げたいという夢を追いかけながらも、プライベートも充実した日々。夏場の今は、ロングボードに乗って沖合の魚が群がるスポットに行っては釣りを楽しんでいると言います。

2つの異なるジャンルにおいてプロの称号を得て、好きなことを仕事にしてしまったトッド。当然、努力があってこその現状だと思いますが、「仕事もプライベートも楽しむ」というポジティブなライフスタイルは見習うべき点がありますね。

参照記事:「The story of how a pro surfer turned pro fisherman