サーファーや観光客を魅了するインドネシアのバリ島。比較的治安が良いことから、旅行先としても人気が高いのですが、現在、デング熱が大流行しています。
デング熱とは、ヤブカによって媒介されるウイルス。大半の蚊の活動時間は、日没後の暗い時間であることが多いのですが、ヤブカの活動時間は日中となります。そのため、これまではあまり気を使わなかった日中も、しっかりと蚊除けスプレーなどを使用する必要があります。
バリ衛生局によると、2013年に確認された感染者数は6,500名以上に及び、その内の4名が亡くなったとの事です。エリア別に見ると、最も発症件数が多いのは都市部であるデンパサールで1,766名。ただ、この件数はあくまでも急増前の件数であり、今年1月だけで、すでに700名の感染者が確認されています。
バリ島に移住したオーストラリア人サーフィンフォトグラファーのジェイソン・チャイルズは、奥さんがデング熱に感染して入院したので病院に足を運んだそうですが、病院にはデング熱感染者が溢れていて、体の弱い幼い子供や赤ちゃんが毎日のように命を落としていると言います。
デング熱が流行する時期は、4~9月までの乾季であり、雨季から乾季へと移り変わる4~5月がピーク期となります。そのため、この時期にバリ島を訪れる方、特に幼い子供連れの方は十分な対策をとって下さい。