すでに随分前の出来事のようにも感じられる今シーズンのビラボン・タヒチ・プロ。今年8月に開催された同イベントは、コンテスト期間中に強烈なスウェルが押し寄せ、コンテスト史に残るほどのイベントとなりました。

コンテスト自体を振り返ると、誰もが印象に残っているヒートは、セミファイナルでのケリー・スレーターvsジョンジョン・フローレンスではないでしょうか。ケリーとジョンジョンの直接対決と言えば、昨シーズンのパイプマスターズの決勝が印象的で、ケリーに軍配が上がりました。

そんな二人の再戦は、ケリーのスコアがパーフェクト10と9.77、ジョンジョンが9.9と9.87と、トータルスコアでは同点となり、シングルハイエストスコアでジョンジョンに勝る10ポイントをマークしたケリーが再びの勝利となりましたね。

今回の動画は、そんなイベントの合間に行われたフリーセッションの映像となります。登場するサーファーは、マット・ウィルキンソン、グレン・ホール、エイドリアン・バッカン、ミシェル・ボウレズ、ジョンジョン・フローレンス、ミッチ・コレボーン、フレッド・パタッチア、ジョシュ・カー、ジョーディ・スミス、CJホブグッド。

トッププロは簡単そうにバレルをメイクしていますが、スローモーションで見ると、いかに難易度が高いのかが分かります。2:18~からのライディングが分かりやすいのですが、できるだけディープに攻めようとするサーファーに対し、バレル奥底から押し寄せてくるフォームボール(スープ)。

フォームボールに捕まるとバランスが不安定になってワイプアウトしやすくなるので、フォームボールを避けたギリギリのラインを取っています。というのも、もう少しハイラインを取ると、リップに吸い込まれるリスクもあるので。これ以上ない絶妙なラインと言えますね。


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