サーフボードをシェイプする上でベースとなるブランク。シェイパーはブランクを入手し、テンプレートを使ってアウトラインをカットしたり、レールなどをサンディングしたりと、納得の行く形になった上でサーフボードが生まれます。言ってみれば、画家にとってのキャンバスのようなもので、ブランクとは無の状態と言えます

そんなブランクにシェイプを加えないで、グラッシング(ボードの表面を樹脂でコーティング)しただけの状態でも、サーフボードとして使えるのではないかと考えたのが、オアフ島ノースショアでシェイパーとして活躍するマッティ・レイノール「Matty Raynor」。

今回の動画は、そんなマッティによるシェイプなしのボードが使えるのか試した実験映像となります。


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全くシェイプしていないとはいえ、実際には多少のサンディングなどを行っています。しかし、プロのシェイパーであるマッティにとっては、ほぼシェイプなしに等しい程度と言います。そのボードをプロサーファーにテストライドしてもらうと、マッティの予想通り、普通に乗りこなしてしまう結果に。

今回の実験で、何もマッティはボードシェイプに反旗を翻したわけではありません。プロのシェイパーとして、自分たちがしっかりとシェイプしたボードの方が、間違いなく機能性においてベターだと断言していますので。

ただ、レベルの高いサーファーであれば、ほぼ手を加えていないブランクの状態であっても、十分に乗りこなすことができると証明しただけとのこと。

確かに、バリ島などで、ボロボロでノーズが折れたようなボードであっても、ローカルキッズたちはハイレベルなサーフィンをすることもありますからね。最先端で高額なボードに乗っている私のレベルを遥かに超えているのを目の当たりにすると、虚しさを感じることさえありますが・・・。