サーフボードにはあって当然のノーズ。従来は、先端の尖ったポイントノーズ(英語では「pointed nose」や「pointy nose」)が当たり前でした。しかし、その流れを変えたのが、天才シェイパーとして知られるメイヘムこと、マット・バイオロス。
メイヘムが抱えるロストライダーたちが、ラウンドノーズフィッシュと呼ばれる長さの短いラウンドノーズに乗るサーフィンで注目を集めると、メインストリームにおいてもラウンドノーズ人気が爆発しました。ただ、この時点ではノーズありきの話。
その後、アンダーグランドでは、ノーズの無いノーズレスボードを目にする事があっても、あくまでもアンダーグランドでのこと。決して、一般的なカテゴリーの一つとは呼ばないレベルでした。
しかし、ノーズレスをアンダーグランドからメインストリームに引き上げる可能性を秘めたシェイパーが登場。その人物こそ、Tomo(トモ)こと、ダニエル・トムソンです。
今回の動画は、そんなTomoによるノーズレスボードを、ラ・ホヤ(南カリフォルニア)出身のトリスタン・サラウェイ「Tristan Sullaway」(19歳)が乗る映像となります。
スポンサーリンク
今回、トリスタンが乗るのは、Firewire(ファイヤーワイヤー)からリリースされているTomoのボード。Vanguard(ヴァンガード)、Vader(ヴェイダー)、Evo(エヴォ)の3種類となります。
いずれもノーズレスボードで、奇抜なアウトラインが一際目立ちますね。しかし、奇抜でありながらも、パフォーマンス性能はハイパフォーマンスを超えるウルトラハイパフォーマンスとも呼ばれています。
そんなTomoのボードに太鼓判を押しているのが、3×ワールドチャンピオンのトム・カレン。下記リンク先の過去記事の通り、トリップにも持ち込むほど気に入っている様子ですからね。
メキシコで昔と変わらぬスタイリッシュなサーフィンを見せるトム・カレン
そして現在は、ファイヤーワイヤーの株式を大量購入し、ボードビジネスに参入するとも言われる11×ワールドチャンプのケリー・スレーターも、Tomoのボードをテストライドする様子が話題となっています。
今月前半の来日時にも、ファイヤーワイヤーのTomoボードに乗ってフリーサーフしていたそうです。
さて、カレンやケリーと言ったビッグネームの後押しを受け、ノーズレスボードがメインストリームのカテゴリー入りするほど人気が高まるのか、楽しみな所ですね。もしかして、数年後には、ノーズレスが当たり前になっているのかも!?
Tomoに関する過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
サーフボードの進化の過程で生まれた未来型ハイパフォーマンスボード
ダニエル・トムソンによる奇抜ボードでフリーサーフするスチュアート・ケネディ