ジェットスキーのアシストで波に乗るトウインサーフが主流だったマウイ島ジョーズにおいて、自力で波に乗る「パドルイン」でチャレンジしたパイオニアとして有名なハワイ島出身のシェーン・ドリアン「Shane Dorian」(43歳)。

今回の動画は、強烈なビッグウェイブがブレイクするジョーズで、シェーンがどのようなボードに乗っているのかに迫った映像となります。


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シェーンのボードをシェイプするのは、JCサーフボードのジョン・カーパー。シェーンからパドルインでジョーズに乗るための特注ボードを依頼され、ジョンが生み出したのが「PBU(Pray Before Use)」シリーズとなります。

70年代のデザインを生かした同ボードは、ロッカーを抑えめにしたとのこと。気になるボードサイズは、10'6"×21"×3.9"。長さと厚みに関しては、通常ボードの倍近くありますね。

サイズがサイズだけに、重量は27~30ポンド(約12~13キロ)ほどのヘビー級。ジョーズでは、フェイスのチョップ(波に発生する凹凸)に吹っ飛ばされないためにも、このくらいの重さが必要なのですね。

持ち運びも大変なボードですが、ジョーズほどのビッグウェイブで板が走りだすと、ようやくボードが本来の役目を果たすべく、本領発揮となるそうです。

ちなみに、このPBUシリーズですが、シェーンはジョーズのビッグバレルでワイプアウトし、リーシュコードが切れてしまったため、ボードはインサイドの岩場でボコボコになったそうです。

しかし、ジョンは旧車のレストアをするかのよう、見事に復活させたと言います。このボードでサーフ雑誌のカバー(表紙)を飾ったりと、シェーンにとって思い入れの深いボード。今後も、このボードでクレイジーなチャージを見せてくれるのでしょうね。

ジョーズにおけるシェーンの過去記事は、下記リンク先から参照して下さい。

ビラボンXXLの「Ride of the Year」にエントリーしたシェーン・ドリアンのジョーズチャージ

マウイ島ジョーズを攻めるシェーン・ドリアン特集