エアリアルがずば抜けた武器であることから、アクション系の波がブレイクするWCTイベント会場のみが得意だと思われがちなフィリペ・トレド「Filipe Toledo」(21歳)。
しかし、昨年はタイトルレースに絡む活躍をしたことで分かる通り、ターンやバレルもオールラウンドにこなすサーファーです。
今回の動画は、7月に南アフリカのJベイ(ジェフリーズベイ)で開催されたWCTイベントにおいて、フィリペ・トレドが見せたコンテストとフリーサーフィンの映像をお届けします。
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Jベイイベントでは、クオーターファイナル進出を果たし、5位という結果を残しているフィリペ。クオーターで対戦したのは、優勝したミック・ファニングでした。
同イベントの中で、個人的に最も楽しみであったのが、フィリペとミックのヒート。フィリペはエアー、ミックはターンと互いの強みは異なり、相手の得意なマニューバで勝負したら、どちらも敵わないためです。
結果としては、ミックの高速ライディングから繰り出すターンが、フィリペを圧倒する結果に。一方のフィリペは、激浅なエンドセクションで何度となくエアリバースを狙うもワイプアウトの連続でした。怪我をしないか、見ていてハラハラでしたね。
さて、そんなフィリペのフリーサーフィンも含む動画ですが、去年辺りからフィリペ本人が「ターンの練習に力を入れている」と口にしていた通り、今後のワールドタイトル獲得を考えると避けて通れないのがターンの強化。
スプレーはかなり上がっていますが、これはJベイマジックも手伝ってのこと。Jベイではオフショア(陸地から海に向かって吹く風)が強いことが多いので、風の後押しもあって普段以上にスプレーが高く上がるためです。
さて、モダンサーファーとしてはすでに完成形とも言えるフィリペなので、これでターンも強くなったら、コンテスト界において怖すぎる存在となってしまいますね。そのような進化も含め、今後も楽しみなサーファーです。
https://youtu.be/XkotYWgCUP4
フィリペ・トレドの過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
コンテスト界最強のエアリアルを見せるフィリペ・トレドのエアー特集
怪我から復帰したフィリペ・トレドを追った2016年ブラジルイベント