信じられないほど凄い事が起きてしまいました。
先日お届けした椎葉順のライディングが、WOTW(Wave of the Winter)1月編の松岡慧斗に続き、2月編の読者投票トップに輝きました。
今回の記事は、WOTW2月編を制した椎葉順のインタビュー内容や今後の流れなどをお届けします。
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サーフラインによるインタビューは以下の通り。
この2カ月で読者投票を制覇した2人目のアンダーグランドな日本人サーファーになるけど、まずはサーフィンのバックグランドを教えて。
34歳で、宮崎で10歳の時にサーフィンを始めたんだ。日本の国内ツアー「JPSA」やWQSイベントなんかにも出場していたよ。
ノースショアでの経験は?
ノースショアを初めて訪れたのは16歳。ハワイを訪れるようになって3年が経って以降、リアム・マクナマラの家でお世話になるようになって、ノースショアのラインナップなんかを学ばせてもらった。
カメラマンのナオヤ”キン”キモトにもお世話になっていて、撮影してもらったり、ノースショアの歴史、ラインナップ、波、ルール、マナーを教えてもらったんだ。
パイプラインの波に恐怖心を感じる?
もちろん。美しい波だけど怖ろしくもあるね。
パイプラインで波を取るための作戦は?
早起きして波チェックして、まだ薄暗い内からパドルアウト。他には、波を取りやすいように少し長めだったり厚めのボードに乗ったり、ポジショニングを広めにしたり、他のサーファーと違いを出すようにしてるんだ。
受賞作品撮影の2月12日については?
あの日は、緩いオフショアが吹き付けるクリーンコンディションの美しい朝だった。サイズは5~6フィートほどで天気も良くパーフェクトなノースショアらしい日で、早朝からラインナップにいたんだ。
あの波については?
早朝のラインナップはガラガラで、午前8時頃には混んでたね。僕は他のサーファーよりもアウトに移動すると、あのセットが入って来たんだ。
セットを確認すると「マジかよ、ちょっとデカすぎるけど行くしかない」って思った。見た目は美しくて、僕はベストポジションにいたから全力でパドルしたんだけど、少しレイトって感じながら突っ込んだ。
ボトムに到達する頃にはクレイジーなほどスピードが出て、シンプルにボトムターンからバレルにプルイン。美しいまでのビッグバレルなんて思ってたけど、同時にポジションがディープ過ぎるだろうなって感じてた。
するとフォームボールにヒットしてさらにスピードアップしてから、スピッツが吹いたんだ。強烈なスピッツで一層スピードが出たけど、何も見えない状況だったよ。
でも、自分を信じてラインを保ち、メイクすることができたんだ。乗っていたのはパイゼルサーフボードのゴーストモデル6'3"だった。
今季ベストウェイブだった?
今季ベストウェイブだし、これまでのサーフィンライフにおけるベストウェイブだったのは間違いないね。
ライディング後は?
最高な気分で心は空っぽになって、ライディング直後はパドルバックする余力もなかった。その後はハイになり過ぎてサーフできなかったし、足がガクガクな感じだったから海から上がった。
今振り返ってみてもハッピーな気分になれるよ。ああいった波は、サーファーなら誰もが思い描くノースショアドリームだね。
そして2月編の読者投票を制覇したんだ
信じられないよ。だって、他のノミネート作品のサーファーはみんな、ノースショアで有名なチャージャーだし。きっとみんなが「ジュン・シイバって誰?」って思ってるだろうね。
人生最高の波に乗らせてくれたノースショアに感謝しているし、投票してくれたみんなにもありがとう。
本当に素晴らしい快挙であり、日本人サーファーによるシーズンを通してのWOTW受賞の可能性が高くなってきました。
というのも、今季11~12月は本格的なスウェルが入ってなく、1月になってオアフ島ノースショアが覚醒してからの2カ月は、日本人サーファーが連続して読者投票トップに輝いたためです。
今後は昨シーズンと同様の流れであれば、シーズンを通してのトップ10ライドが発表され、ジェリー・ロペスを始めとするジャッジパネルによる審査でシーズンベストが発表となります。
日本人サーファーによる初となるWOTW受賞に至るのかどうか、注目の発表は今月中に行われるはずなので楽しみにしたいところです。
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参照記事:「Jun Shiiba Wins February O'Neill Wave of the Winter User's Choice」