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5月終盤に2012年以来と言われるほどのビッグスウェルがヒットしたフィジーのクラウドブレイク。

その際のセッションにて、クラウドブレイク史上最大サイズの波に乗ったと言われるのが南米チリ出身ビッグウェイブサーファーのラモン・ナヴァロ「Ramon Navarro」(38歳)。

今回の記事は、ラモン・ナヴァロがクラウドブレイクでのセッションを振り返ったサーファー誌によるインタビュー記事をお届けします。


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ロングレフトの宝庫と言われるチリで育ち、グーフィーフッターであることからレフトハンダーを好むラモン。しかし、世界的ビッグバレルスポットの多くはライトであることから、2012年に初めてクラウドブレイクを訪れて以来、常にフィジーのスウェルチャートをチェックしていたとか。

ラモンがクラウドブレイク史上最大サイズと言われる波をキャッチしたのは5月27日(日曜)。前夜から激しい雨と風に見舞われ、日曜はストーミーコンディションでパドルサーフィンは厳しいものの、セットの波はパーフェクトだったのでトウインサーフすることを選択。

トウインサーフが5~6年振りだったというラモンは、最初は軽い肩慣らし程度のセッションからスタート。ただし、一本目の波に乗るとボードの感覚がおかしい…。

トウインパートナーのコール・クリステンセンが、トウイン用ボードのフロントフィン2本のネジを締め忘れていて、1本はなくなり、もう1本はユルユルになっていたと言う笑うに笑えないストーリーもあったそうです。

その後、他のビッグウェイブサーファーと順番に2本ずつ波に乗ったら交換のルーティーンとなったとか。と言うのも、トウイン用サーフボードとトウイン用ジェットスキーが1つしかなかったとのこと。

そんなこんなで時刻は午後3時。すでにウォーミングアップは済み、再びラモンの順番となり、朝よりも風が落ち着いてきたので「パドルサーフィンに切り替えようか」と口にしたラモンにコールは「でかいセットはパドルじゃ乗れないからモンスターウェイブを狙おう」と提案。

それから2時間もじっくりと波待ちをした上でキャッチしたのがクラウドブレイク史上最大サイズと言われる波。

ボトムターンから波のポケットにポジションを取ると、激しく波が巻き上げてきたんだ。そして僕の頭部へ思いっきりスピッツが吹き飛んできた。あれほどのスピッツを体験したのは初めてだった。

バレルから抜けた後はセカンドセクションを狙おうと思っていたんだけど、波が大きすぎていつも以上にアウトから波がブレイクしたから、アウトへ逃げたボートやジェットスキーのラインがフェイスに残っててキックアウトしたよ。

ちょうどキックアウトした近くにケリーがいて、真っすぐ僕のところに向かってきてハグしてくれたし、他のみんなは大歓声を上げてくれたんだ。

面白い点として、乗っている時はどれほどのサイズか良く分からなかったけど、その日の晩にホテルに戻ってから写真や動画を見て、ヤバいサイズだって気付かされた。

フィジーでのサーフィン史上最大サイズって言う人もいるけど、僕には分からない。僕に言える事は、人生最大サイズの波に乗れてハッピーってだけ。

あの波に乗れたのは全てコールのおかげ。僕はロープから手を離して波に乗っただけからね。

オアフ島ノースショアのワイメアで開催された2009年のエディイベントにて、同イベントにおいて最大サイズと言えるビッグウェイブにチャージしたことで、その名が世界に知れ渡ることになったラモン。

あのチャージから10年近い月日を経て、今なおビッグウェイブサーファーとして活動していて、なおかつ記録に残るライディングをメイクして今回のセンセーションを起こすことに。

動画を見て鳥肌が立ったサーファーも多い事でしょうし、一本のライディングにして強烈過ぎるほどのインパクトではないでしょうか。

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参照記事:「RAMON NAVARRO BREAKS DOWN HIS CLOUDBREAK MEGA-TUBE

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