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Photo: Edwin Morales

ビーチブレイクながらもビッグスウェルをホールドすることで知られるメキシカンパイプラインこと、メキシコのプエルト・エスコンディード。

以前はBWT(ビッグウェイブツアー)イベントの会場でもあったことから、パドルインで乗ることができるビッグウェイブスポットです。

そのプエルト・エスコンディードにて、ボディボードが命を落としたという悲しいニュースが。

今回の記事は、プエルト・エスコンディードでサーフィン中に亡くなったボディボーダーのニュースをお届けします。


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事故が起きたのは2019年5月14日(火曜)。亡くなったのはブラジル人ボディボーダーでありカイトサーファーのラファエル・ピッコリ。

記事冒頭の写真の通り、ラファエルはビッグサイズのレフトにテイクオフしてバレルに入ったものの、波はクローズアウトしてしまい潰されてしまうことに。

プエルト・エスコンディードで長年撮影を行っているフォトグラファー、エドウィン・モラレスによると、当時の状況は以下の通り。

ボトム(海底)にヒットして意識を失い、溺れたのは明らかだろうね。誰もラファエルの事故に気付かなかったのが残念だった。

後にライフガードが岸までラファエルを引き戻し、心肺蘇生を試みたものの手遅れだったそうです。推測される原因は、ボトムにヒットした際に首を損傷したと考えられています。

もしも近くのサーファーが即座に気付き、何らかの対処をしていれば助かったかもしれない可能性を考えると悔やまれます。

エドウィンはラファエルが亡くなる前に語った会話を振り返り、以下のコメントも残しています。

僕がラファエルと出会ったのは先週で、彼は人生最大サイズの波に乗ろうという目標を抱いてプエルト入りしたんだ。プエルト以外では、ナザレやジョーズのビッグウェイブにも乗りたいって夢見ていたよ。

僕がラファエルと過ごした時間はわずかだったけど、周りに敬意をもって接するし、とても強い意志を持っているタイプのサーファーって印象を受けた。

ビッグスウェルがヒットする数日前、ラファエルは夜も眠れないほど極度の緊張感を感じていたんだ。神様にしか分からないけど、もしかしたら彼は自分の運命を悟っていたのかもしれない。とても悲しいストーリーだよ。

さて、近年ではインフレータブルベストのおかげでビッグウェイブサーフィン中にサーファーが命を落とすケースは極端に減少しています。

しかし、ビッグウェイブ自体のパワーが簡単にサーファーを骨折させることもありますし、今回のようにポジションが悪いとボトムに叩き付けられたりと大きなリスクがあることに変わりありません。

非常に残念なニュースであり、ご冥福をお祈りいたします。

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参照記事「Bodyboarder Drowns at Puerto Escondido