世界最大サイズの波がブレイクすることで知られるビッグウェイブスポットのナザレ(ポルトガル)。
すでにシーズン入りとなるファーストスウェルがヒットしたことは先日お届けしました。
そのナザレで、経験豊富なビッグウェイブサーファーが波に巻かれ続け、完全なる意識不明寸前となることに。
今回の動画は、ブラジリアンビッグウェイブサーファーのスクービーこと、ペドロ・ヴィアナ「Pedro Vianna」(31歳)が体験したナザレでのワーストワイプアウト映像をお届けします。
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世界的なビッグウェイブスポットが炸裂すれば、常にセッションに参加するペドロ。パドルインとトウインの垣根なく、どちらでもビッグウェイブチャージするサーファーです。
そんなペドロが過去最悪のワイプアウトを経験したのは2019年11月13日のこと。ナザレではショルダーまで波を乗り切ればすぐにジェットスキーが迎えに来ますが、ライディング中にワイプアウトとなり、その後のセットを食らい続けることに。
当然、ペドロのトウインパートナーや現場にいたジェットスキードライバーはペドロの救助に向かいますが、なかなか発見するに至らず、ペドロは4本の波に巻かれたと言います。
そんなペドロを救助したのは、同じくビッグウェイブサーファーのセバスチャン・ステッドナー。
セバスチャンが海面に浮上したペドロを発見した時、ペドロはすでに意識不明に近い状態となっていて、セバスチャンが大声を上げたことでペドロは意識を取り戻し、ジェットスキーにしがみついたと言います。
後日談としては、ペドロはその時の状況について記憶にないとのことですが。
そんなペドロはナザレでワーストワイプを体験し、以下のコメントをSNSに寄せています。
人生には2つの重要な日があるんだ。一つは僕らが生まれた日、もう一つは僕らが生まれた意味を知る日で、僕はビッグウェイブサーフィンのために生まれた事が分かった。
僕を救助してくれたり手当てしてくれたみんなに感謝してます。人生一度きりなので、これまで以上に愛を持ち、感謝の気持ちを忘れないよう心掛けるよ。
今やナザレでのビッグウェイブセッションは当たり前のような存在となっていますが、経験豊富なサーファーであっても、一歩間違えれば常に死と隣り合わせと言うミッション。
素晴らしいセッションを見たいとは思いますが、始まったばかりの今シーズンにおいて大きな事故が無ければと願っています。