これまでにフロリダや日本などでの建設プランを立ち上げたものの、いずれも実現には至らなかったケリー・スレーター・ウェイブ・カンパニー(KSWC)によるウェイブプール。
サーフランチの愛称で知られる同ウェイブプールはコンテストシーンにおいてはCTイベント会場として活用されているものの、商業施設としてはまだまだこれからといった所。
そんなサーフランチがカリフォルニア州ラキンタという砂漠エリアにて建設予定と発表されました。
今回の記事は、カリフォルニアでの建設予定を発表したKSWCに関するニュースをお届けします。
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今回のニュース以前において、サーフランチの建設が予定されていたのはオーストラリアQLD(クイーンズランド)州サンシャインコーストのみ。
ということは、予定通りに計画が進めば一気にサーフランチが2つ建設されるわけなので楽しみなところ。
カリフォルニア州ラキンタに建設予定のサーフランチの概要は以下の通り。
・2021年着工で2022年オープン予定
・総敷地面積は400エーカー(フルサービスのリゾート、住居、プライベートクラブ、レストラン、アドベンチャースポーツ施設などを含む)
・総費用は2億ドル規模(リゾートホテルの部屋数は150、住居は最大で600ほどの予定で、住居の価格帯は100~500万ドル)
・水量1,800ガロンの世界最大ウェイブプール(一度に海に入れるサーファー数は約25名で、メインラインナップに5名、プールのインサイド寄りの両端に10名ずつ)
今回のニュースで個人的に興味深かったのが場所で、ラキンタの北西に位置するパームデザートではウェイブガーデン社の造波装置「The Cove」を使ったウェイブプール建設が昨年発表されています。
また、パームデザートの北西に位置するパームスプリングスでは、BSRサーフリゾートの仕掛け人の一人であったシェイン・マグナッソンとカラニ・ロブが、新たなウェイブプールを作ると発表済み。
ラキンタ、パームデザート、パームスプリングスの位置関係は下記地図からチェックして見て下さい。
過去を振り返れば、テキサス州ではNランドとBSRサーフリゾートという二つのモダンウェイブプールが存在していました(Nランドはすでに閉鎖して敷地をWSLに売却)。
今回も近場にウェイブプールが3つも固まるということは、建設許可が下りやすいといった理由があるのですかね!?
何はともあれ、非常に面白い動きと言えます。ロサンゼルスからおよそ2時間内陸に入ったエリアに、3つのウェイブプール建設が予定されているのですから。
サーフランチ初の商業施設になるのかなど気になる点は多々あるので、進捗情報が発表され次第、随時お届けしていきます。
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参照記事「Kelly Slater to build largest man-made wave in California desert」