Photo: WSL / CORY SCOTT

かつてはウイメンズのCT(チャンピオンシップツアー)イベント会場であったニュージーランド。

しかし、CTイベントがなくなってからというもの、ニュージーランドではWSLによるビッグイベントは何年にも渡り開催されていませんでした。

そんな中、今年2020年3月にCS(チャレンジャーシリーズ)イベント「Piha Pro(ピハプロ)」が開催予定となり、ケリー・スレーターといったビッグネーム出場と盛り上がったものの、新型コロナの影響により開催直前にストップがかかることに。

今回の記事は、ピハプロの新たな開催予定日を発表したWSLによるニュースをお届けします。


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個人的にはピハプロというイベント自体が無くなると思っていたので、意外であった今回のニュース。

WSLによると、ピハプロの新たな開催予定期間は2021年11月1~7日とのこと。

意外と思った理由としては時期にあり、昨年までのCTイベント開催時期を見ると分かる通り、3~8月は南半球、9~12月は北半球でCTイベントは行われています。

この時期は、当サイトではよくウインタータイムと呼んでいますが、四季がある国では秋~冬にあたり、波のコンディションが良くなりやすいためです。

サーフィンは夏のスポーツと言われ、真夏はボードショーツのみで海に入れるエリアが多いものの、波のコンディションを考えるとあまり良くありません。

陸地の温度が上昇することから、陸地よりも涼しい海から風が吹きやすくなり、オンショアが季節風となる上、勢力の強い高気圧に覆われることからスウェルが発生しにくいためです。

一方、ウインタータイムになるとオンショアの季節風は解消され、日本であれば秋は台風、冬は台風並みに勢力の強い大型低気圧のおかげでサーフィンに最適なコンディションが整いやすくなります(エリアによっては例外もあり)。

この情報を踏まえた上で、WSLが先日発表したツアー変革を思い出してみましょう。

CSイベントは8~12月が開催時期となるので、基本的には北半球をメインにしたイベントになると思われます。

そのため、11月という時期にピハプロが開催予定となったことが大きなサプライズとなりました。

ちなみに、CSイベントとして南半球のシーズンに開催予定であったのは、ピハプロ以外では、南アフリカを舞台にしたバリトプロ。

果たして、バリトプロはどのような調整がなされることになるのか気になるところです。

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