トップCT(チャンピオンシップツアー)サーファーとして高い人気を誇るジュリアン・ウィルソン「Julian Wilson」(31歳)。
そのジュリアンのメインスポンサーは、長きに渡りハーレーが務めていました。
元々ジュリアンは一時期のみサーフ業界に参入したナイキ(Nike)ライダーであり、ナイキがサーフ業界から撤退とともにナイキライダーはハーレーが引き受けたためですね。
今回の記事は、ジュリアン・ウィルソンがハーレーとのスポンサー契約解消となったニュースをお届けします。
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昨年末、ナイキが投資会社「ブルースター・アライアンス(Bluestar Alliance LLC)」へのハーレー売却を完了。
その後、ハーレー創業者であるボブ・ハーレーといった一族もハーレーを離れたため、劇的な組織改革がスタートしました。
その一環として、ハーレーとスポンサー契約を結んでいたライダーたちは契約金の大幅な減額を求められ、続々とハーレーのもとを去ることに。
サーファーとしては世界トップの契約金を結んでいたと言われるジョンジョン・フローレンスに始まり、レジェンドのロブ・マチャドなど。
そして新たなビッグネームとして、今度はジュリアンがハーレーと契約解消することに。昨日のツイードコーストプロではすでにハーレーのステッカーがノーズから消えていましたね。
ジュリアンとハーレーの契約解消ですが、綺麗な形で関係を終えることができなかったため、契約条件や契約金なども明るみに出ました。
と言うのも、ハーレーが最低でも150万ドル(約1.6億円弱)の契約金の支払いを拒否したことから、ジュリアンはカリフォルニア州でハーレーを告訴したため。
ハーレーとしては未払いの理由は、今年のジュリアンは契約を満たすだけのサーフコンテストに出場していないので契約違反とのこと。
ここで、訴状で明らかとなったジュリアンとハーレーが2014年に交わした7年契約内容について羅列します。
*毎年最低でも5つ以上のCTイベントに出場
*SNSでハーレーを宣伝
*撮影会に参加
*プロモーションイベントに出演
上記条件を全て満たすことで、ジュリアンの年間契約金は150万ドル(出場イベント数が足りない場合などは減額)、それにパフォーマンスベースのボーナスや商品の印税が加算されるとのこと。
ジュリアンの主張としては、新型コロナの影響でツアーがキャンセルとなっていることから、CTイベントに出場できないのは不可抗力であると言う点。
また、ハーレーの主張は新型コロナのパンデミック前からリストラを進めていたので、新型コロナを理由にした言いがかりに過ぎないと言います。
さて、ハーレーとの契約解消ということで気になるのは次なるメインスポンサーについて。ジュリアンほどのビッグネームであれば、各ブランドがほっとくわけないですからね。
今年頭に相次いでハーレーライダーが契約解消した頃には、ジュリアンはヨガウェアのルルレモンと契約するかもしれないと噂が立ちました。
また、現在は一度サーフ業界を撤退したナイキが再び参入する可能性があり、参入すればジュリアンは再びのナイキライダーになるかもしれないという噂もあります。
果たして、サーフ業界からなのか、もしくは他業種からスポンサーを得ることになるのか今後のジュリアンの動向に注目が集まります。
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参照記事「HURLEY SURFER ENDORSEMENT BATTLE TESTS PANDEMIC CONTRACT CLAUSES」