ここ最近お届けしているメキシカンパイプラインこと、メキシコのプエルト・エスコンディードでのフリーサーフィン動画。
動画を見ているとプロが難なくビッグバレルをメイクしている様子を見ることになるのですが、パワフルな波ということで非常に危険なサーフスポットです。
そして残念なことに、先日一人のサーファーがプエルト・エスコンディードで命を落としました。
今回の記事は、プエルト・エスコンディードで他界したスペイン人サーファーのニュースをお届けします。
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事故が発生したのは2021年7月17日(土曜)のこと。亡くなったのはスペイン人サーファーのオスカー・セラ「Oscar Serra」(22歳)。
オスカーが亡くなることになったライディングは以下となります。
当時、オスカーと一緒に旅していたのはスペインのバスク地方をホームとするヴァンズライダーのアイナラ・アイマット「Ainara Aymat」(24歳)。
アイナラはヴァンズがスポンサーを務めるエアショー「スタブハイ」の審査員として、今季のスタブハイ会場となったコスタリカを訪れた後、アメリカ大陸をオスカーと旅していたとか。
スタブ誌のインタビューに答えたアイナラのコメントは以下となります。
オスカーは人として素晴らしかったからみんなから愛されていたし、彼自身はサーフィンを愛していたの。
彼の夢はビッグウェイブに乗ることで、どんな状況であろうと躊躇なくチャージするタイプだった。
私が5月にコスタリカを発ってから一緒に旅していて、まずはニカラグアに3週間ほど滞在し、その後は私が撮影していたプロジェクト用の映像を撮るためにメキシコ入りしたの。
彼はキッズの頃からジカテラ(プエルト・エスコンディード)に憧れていたから、バラ(バラ・デ・ラ・クルス)で最高の撮影を終えてから、1週間ほどの予定でジカテラを訪れたわ。
ジカテラでの2日目、私たちは早朝に目覚めて、彼は海に向かったの。パドルアウトしてから波待ちするまでもなく、最大級のセットが入って来たから迷うことなくチャージしたわ。
でもね、かなりのレイトドロップになったから派手にワイプアウトして、そのまま意識を失ったの。
意識を失ったまま2本の波を巻かれ、ライフガードが救助に訪れてビーチまで連れ戻したけど、すでに手遅れだった。
ここ数カ月オスカーと一緒に時を過ごすことができ、彼がいかにハッピーな人生を送っていたのかを知ることができたのはラッキーだったわ。
サーファーの間ではサーファー仲間が亡くなった時にパドルアウトと呼ばれるセレモニーを行うことが一般的です。
パドルアウトと言うと沖(ラインナップ)に出ることであり、みんなで沖に出てサークルを作って故人を偲ぶことになり、オスカーのパドルアウトの様子は以下となります。
ちなみに、ブルーのTシャツを着ている女性が、先ほどのコメントの主であるアイナラです。
さて、現在のビッグウェイブシーンにおいてインフレータブルベストのおかげで、ビッグウェイブサーフィンでサーファーの意識がある中で溺死することは無くなったと言われています。
ですが、波のサイズが上がればそれだけ波のパワーが増すので、インフレータブルベストがあろうがビッグウェイブサーフィンが危険であることには変わりありません。
22歳と言う若さでの事故は非常に悲しく感じます。ご冥福をお祈りします。
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