9月に南カリフォルニアのローワーズ(ローワー・トレッスルズ)で初開催となったWSLファイナル。
レギュラーシーズンの男女トップ5が集まり、1日でワールドチャンピオンを決定するCTシーズンのラストイベントですね。
同イベントではレギュラーシーズンのランキングトップであったガブリエル・メディナとカリッサ・ムーアがワールドタイトルを獲得しました。
今回の動画は、WSLファイナルの開催日までの様子を追ったレッドブルによる舞台裏映像をお届けします。
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ローワーズを舞台に、レギュラーシーズンのトップ5やコメンテーターを務めたケリー・スレーターやミック・ファニングなども登場する今回の動画。
基本的にイベント開催前のウォームアップセッションとなるフリーサーフィン動画がメインとなっています。
WSLファイナルで最も印象的だったのは、今回の記事冒頭のイメージから分かる通り、フィリペ・トレドがクアッドに乗っていた点。
センターフィンの無いクアッドは一般的にスピードは増すものの、ルースな乗り味になるのでコントロール性能においてスラスターに劣ると言われています。
そのため、コンテストシーンの最高峰であるCTイベントにおいてスラスターが当たり前で、バレル勝負のイベントではクアッドに乗るCTサーファーもいるもののその程度。
それだけにWSLファイナルという大舞台であり、ハイパフォーマンスウェイブのローワーズでフィリペがクアッドに乗ったのは大きなインパクトがありました。
ただし、今回が初使用ではなくサーフランチでもフィリペはクアッドに乗っていて、ケリーもサーフランチでクアッドを使用。
そのような事実を見る限り、クアッドというフィンセッティングにおけるコントロール性能という点が改良されてきたのかと思えます。
サイモン・アンダーソンが考案した1981年のスラスターお披露目からすでに40年経ち、フィンセッティングの大きな流れに変化がなかったので、ついに時代の移り変わりとなるのかもしれません。
ハイパフォーマンスにおけるクアッドという流れが一過性なのか、それとも時代が変わることになるのか、来季のCTイベントでフィリペがクアッドに乗るのか注目したいところです。