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Photo: WSL / ANDREW NICHOLS

昨日のタヒチプロのイベント情報でもお届けした通り、五十嵐カノアが2024年パリ五輪にダブルクオリファイ(2ルートからオリンピック出場権を得ること)しました。

その結果として、稲葉玲王がオリンピック出場権を得る事となり日本人サーファー2名のパリ五輪出場が確定しましたね。

そしてダブルクオリファイについてはジョーディ・スミスも該当し、少しトリッキーな繰り上げが行われることに。

今回の記事は、2024年パリ五輪にメキシコのアラン・クレランド「Alan Cleland」(21歳)が繰り上げ出場となるニュースをお届けします。


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オリンピック選考のダブルクオリファイとは

まずダブルクオリファイについて軽く説明しておくと、オリンピック出場権を得るにはいくつかの基準があります。

オリンピック前年のCTランク、前年のISAイベント、同年のISAイベントなどです。

その基準の中にはヒエラルキーと呼ばれる優先順位の高低があり、最も高いのが前年CTランク、続いては前年ISAイベント結果といった感じです。

そしてカノアとジョーディは前年ISAイベントでオリンピック出場権を得たものの、CTランクでも得たのでダブルクオリファイとなりました。

大陸ベースを超えた知られざるルール

ダブルクオリファイの場合、ヒエラルキーが高い基準(ここではCTランク)が優先されるので、カノアとジョーディの前年ISAイベント結果は破棄となって繰り上げとなります。

そのため2023年ISAイベントのアジア大陸枠は稲葉の繰り上げとなり、ジョーディの場合はアフリカ大陸枠が繰り上げになると思いきや、オリンピック選考のルールに引っ掛かることに。

ジョーディに次ぐアフリカ大陸枠で2位だったのはモロッコのテヴァ・ボーチグアですが、テヴァの2023年ISAイベント結果は31位。

実はオリンピック選考ルールとして、クオリティコントロールの観点から対象者は30位以内とのこと。

その条件をテヴァは満たしていないので対象外となり、その場合は国に関係なく同イベントで最もランキングが高いサーファーが繰り上げだそうです。

そして結果的に、優勝して金メダル獲得となったメキシコのアラン・クレランドが繰り上げとなりました。

アラン・クレランドのコメント

本当に心臓がバクバクして今日のタヒチプロを直視できなかったよ。

でも、今日で僕がオリンピック出場権を得られるのかどうか決まるっていうのは分かってた。

サーフィンを始めてから、オリンピアンになる事は僕にとって夢の一つだった。

2021年にオリンピックに出場したサーファーたちに憧れていたし。

そんなビッグイベントに僕も参加できるなんてクレイジーだし、ユニークな経験になるだろうね。

まとめ

アランのようにアメリカ大陸のサーファーは、オリンピックに出場したい場合は2023年ISAイベント出場が必須ですが、本来は優勝しようがオリンピック出場権を得る事はできませんでした。

と言うのも、アメリカ大陸のサーファーだけは2023年パンアメリカンゲームで大陸枠を決めるためです。

そのため、ISAイベントで優勝しながらもオリンピック出場権を得られなかったアランの繰り上げは平等と言う意味でも嬉しく思います。

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参照記事「Alan Cleland Becomes First Mexican Surfer to Qualify for the Olympics