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Photo: WSL / DAMIEN POULLENOT

今季2022年CTツアールーキーの中で、最も意外な存在と言えるのが南米ペルー出身のルッカ・メシナス「Lucca Mesinas」(25歳)。

2021年の東京五輪に出場するまでは、インターナショナルシーンにおいてはほぼ知名度がなかったですから。

クイックシルバー、トヨタ、ダイナースクラブなど錚々たる企業がスポンサーを務めているので、おそらくペルー国内では高い人気を誇るサーファーだと思います。

今回の記事は、WSLが公開したルッカ・メシナスのこれまでの軌跡と言った内容のニュースをお届けします。


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南米ペルー出身のメンズサーファーとしては初のCTサーファーとなるルッカ。

ペルーと言うと、ウイメンズではソフィア・ムラノヴィッチが2004年に中南米初のウイメンズワールドチャンピオンに輝いていますね。

ただ、その後はソフィアに続く存在がいなかったので、ルッカの存在は待望であったと言えます。

そんなルッカのルーツを辿ってみると、両親に教えられてサーフィンを始めたのはソフィアがワールドタイトル獲得に至る前年。

ペルー北部に位置するマンコラと呼ばれる小さな漁村で波に乗り始めたそうです。

サーフィンの才能があったのか上達の速度が速かったルッカは、それから3年後にはナショナルタイトルの同年代の部門で準優勝を果たしたほど。

10代の頃はホームタウンが有するパワフルなビーチブレイクとポイントブレイクでサーフィンに励み、レールゲームに磨きをかけることに。

また、ペルーと言えばレフトポイントの宝庫という事で、ルッカにとって最大の武器となるのはバックサイドとのこと。

CT入りを目指してQSイベントにフル参戦することになったのは2015年で、2018年には2つのQSイベントで優勝を果たしています。

なのですが、自身最高位となったQSランクは2018年の68位と、クオリファイを考えるとまだまだ厳しかったというのが現状。

翌2019年にはQSランク136位まで転落しているので、結果だけ見るとCT入りが現実的であるとは考えられないレベルだったと言えます。

そんなルッカにとって大きな転機となったのは、母国ペルーのリマ開催となったパンパシフィックゲームでの優勝で、オリンピック出場権を獲得することに。

同イベントはアメリカ大陸からの五輪出場者を決めるイベントで、本来ならアメリカ人やブラジル人が強いのですが、CTからの出場枠で両国は上限に達していたので、アメリカとブラジルがスキップした点はルッカにとって大きかったです。

そして出場したオリンピックではクオーターファイナル進出を果たして自信を得たのか、その後のCSイベントではポルトガルで5位、フランスで9位という結果を残しクオリファイを決めることに。

さて、ルッカのクオリファイですが、ツアーフォーマットの変革とコロナ禍というタイミングも大きかったと思います。

まずCT入りはCSの結果次第となり、CS出場権は一定数のリージョナル枠を獲得しなければ出場できないので、完全なる実力主義ではなくなったと言えるためです。

これまではQSランクに基づいて最もグレードの高いQS10,000イベントの出場権が決まっていたので完全実力主義でしたが、上限を設けたリージョナル枠設定となったので、数が定められたリージョン枠争いを勝ち抜かなければCSイベントに出場できないわけです。

おそらくオリンピックの手法を取り入れたのだと思います。

この影響をもろに受けるのは、コンテストシーンで好成績を残すサーファーが多いブラジルとオーストラリアのサーファーになりますね。

商業ベースにするという事で、できるだけ多くの国からCTサーファーが出て、各国のファンにCTイベントを視聴してもらい視聴数を増やしたいと言う思惑があるためでしょう。

上記の点に加え、2021年シーズンのCSはコロナの影響でわずか4イベントしかなかったのも、ルッカを後押しした要因の一つと言えます。

人間誰しも調子の波があるので、ある程度の数のイベント数があれば結果的に平均値に収まりやすくなりますが、昨季は4イベントのみだったのでミラクルが起こりやすかったと思います。

獲得ポイントで言えば、ルッカのCSイベント最高位は5位が1つだけで、2019年のQSからのクオリファイをチェックすると、ハイグレードイベントで5位が最高位のサーファーならば少なくとも2回は5位をマークしていますし。

なにはともあれ、運の要素もあったと言いながら、運も実力のうちと言われるほど個人が持つ大きな要素であるので、今季のルッカのCTデビューを楽しみにしたい所です。

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