世界的な建設ラッシュにより、増加の一途を辿っている本格的な人工波を発生させるモダンウェイブプール。
そのモダンウェイブプールと言えば基本的に屋外施設がメインなのですが(米国ニュージャージー州のスカディンサーフを除き)、オーストラリアのサーフ・レイクス社がドーム型コンセプトを発表。
今回の動画は、サーフ・レイクス社によるサーフ・レイクス・ドームのイメージ映像をお届けします。
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これまでに不思議と屋外施設であったモダンウェイブプール。
と言うのも、屋外と言うことは風の影響を受けるのはもちろんのこと、天候の影響も受け、冬になれば当然寒さが厳しくなります。
風に関しては基本的に最も多い風向きがオフショアになるような向きに建設し、後はその時々の偶発性を楽しむといった見方もできました。
ただし、寒さに関してはどうしようもならず、BSRサーフリゾート(米テキサス州)やアライアベイ(スイス)なんかは冬季は休業し、メンテナンスタイムと位置付けていたような。
そんな悩みの種を全て解決してくれるのが、今回のサーフ・レイクス社が発表したドーム型のサーフパーク。
極寒エリアであろうとボードショーツでサーフできるのはもちろんのこと、バレルならオフショア、エアリアルの練習ならサイドショアを人工的に吹かせることも可能なはず。
つまり、ウェイブプールはコントロールされた環境と言われますが、コントロールできなかった要素があり、その要素もカバーできるようになるのです。
サーフ・レイクス社は「これこそがサーフパーク建設の未来」と記していて、まさにスタンダードになるのではないかと考えられます。
ただし、サーフ・レイクス社はライセンス契約で販売するサーフパークをドーム型だけに集約するわけではなく、公式サイトを見ると従来の屋外施設版も選択肢として残しています。
近年では人工波のクオリティ勝負となっていたものの、いよいよ少しベクトルの異なる発展ということで今後の動向を楽しみにしたいところです。