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Photo: WSL

毎年ISAF(The International Shark Attack File)が発表している世界における年間のシャークアタック発生件数。

当サイトでは基本的に毎年各種データを紹介していて、新たに2021年のデータが公開されました。

コロナ禍のロックダウンなどで海でのアクティビティが減少した2020年と比べ、2021年の数値はどう変化したのか!?

今回の記事は、世界中で発生した2021年のシャークアタック件数や発生エリアといった各種データをお届けします。


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シャークアタックの種類

一口にシャークアタックと言っても種類は様々。人間が直接襲われるケース以外では、例えば乗船しているボートに噛みついてくるといったケースもあります。

今回の記事で紹介するのは、全てのシャークアタックを対象にしています。ただし、人間が襲われたケースは大きく分けて2種類あります。

一つはサメが自発的に人間を襲った場合の「unprovoked attack」、もう一つは人間から接触したことにより防衛本能で襲った場合の「provoked attack」。

サーファーがシャークアタック被害に遭うケースの大半は、波待ち中などに発生するので「unprovoked attack」に該当します。

シャークアタック発生件数

2021年に世界で発生したシャークアタック件数はトータルが137件で、「unprovoked attack」が73件、「provoked attack」が39件。

その他のケースとしては、ボートといった海上の乗り物に噛みついたり、本当にサメに襲われたのかどうか不明といったケースです。

シャークアタックと言うと命を落とすケースが多いと思われがちですが、実際には致命傷となるケースは少ないのが実態です。

2021年の致命傷のケースは、「unprovoked attack」の73件中では9件となっています。

シャークアタック発生エリア

「Unprovoked」によるシャークアタックのエリア別発生件数は以下の通り。

*47件:アメリカ

*12件:オーストラリア

*3件:ブラジル/ニュージーランド/南アフリカ

*2件:ニューカレドニア

*1件:カナダ/エクアドル/セントクリストファー・ネービス

上記の中で、致命傷に至ったケースはオーストラリア3件、ニューカレドニア2件、アメリカ/ブラジル/ニュージーランド/南アフリカ1件となっています。

発生件数最多のアメリカのエリア別発生件数

世界の中でも群を抜いてシャークアタックの発生件数が多いアメリカ。

「Unprovoked」による州別の発生件数は以下の通り。

*28件:フロリダ

*6件:ハワイ

*4件:サウスカロライナ

*3件:カリフォルニア/ノースカロライナ

*2件:ジョージア

*1件:メリーランド

アメリカでサメと言えばフロリダが非常に有名で、2021年の発生件数も群を抜いています。

各州で致命傷に至ったケースは、カリフォルニアで1件のみとなっています。

シャークアタック発生時のアクティビティ

ここ数年増えているサーファーがターゲットになるシャークアタック件数。

2021年のシャークアタック発生時の活動別割合は以下の通り。

*51%:サーフィン(ボードスポーツ)

*39%:スイミング(海水浴)

*4%:シュノーケリング(フリーダイビング)

*6%:ボディサーフィン

以前はスキューバダイビング中のシャークアタックが多いと言われていましたが、スキューバダイビングは上記のランキングにすら入っていません。

サーフィンが圧倒的上位に達している理由の一つとしては、世界的にサーファー人口が増えているためでしょう。

まとめ

2020年に比べると圧倒的に発生件数が増えましたが、2020年はロックダウンなどで海に入る事自体が不可能となった期間があったためですね。

個人的に気になるのは、世界的にシャークアタック防止策に力を入れている地域が増えています。

そこで、平均値で言えば例年ほぼ発生件数は横ばいなのですが、予防策のおかげで横ばいなのか、それともサメの活動によるものなのかが気になる所です。

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参照記事:「Yearly Worldwide Shark Attack Summary

シャークアタック発生件数の過去記事