現地時間2022年12月2日(ハワイ)、初めてフル開催となったCS(チャレンジャーシリーズ)イベントの最終戦「ハレイワチャレンジャー」が終了。
同イベントは、メンズが2×ワールドチャンピオンのジョンジョン・フローレンス、ウイメンズがソフィー・マコーロックの優勝で幕を閉じました。
また、CSランキングからのCT(チャンピオンシップツアー)クオリファイとなるサーファーが決定となりました。
今回の記事は、ハレイワチャレンジャーの結果とCTクオリファイサーファーに関するニュースをお届けします。
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ハレイワチャレンジャーの結果について
今イベントは、CSラスト2イベントとしてブラジルで開催されたイベントと同様、現役ワールドチャンピオンがコンテスト復帰の場として出場。
ブラジルではガブリエル・メディナ、今イベントではジョンジョン・フローレンスです。
この2人はCTにおいて最大のライバルになると言われていたものの、ジョンジョンが怪我によりツアー離脱する期間が長いので、なかなかタイトルレース争いとは至りません。
何はともあれ、今イベントのファイナルにはジョンジョンに加え、五十嵐カノア、ライアン・カリナン、マイケル・ロドリゲスと全員CT経験のあるサーファーが進出。
ただ、ジョンジョンを止められるサーファーはいなく、コンテスト復帰戦にしてジョンジョンが優勝の結果を残しました。
優勝したジョンジョンのコメントは以下の通り。
イベントに出場したのは、再びコンテスト復帰するにあたって、自分自分の調子を試したかったんだ。
ホームでの優勝にスーパーストークしてるし、ハワイのためにも優勝できてよかった。
特にこんなコンディションだから尚更だし、ラインナップは最高だったね。
ウイメンズサイドのファイナリストは、ソフィー・マコーロック、ベティルー・サクラ・ジョンソン、テレサ・ボンヴァロト、エウェレイウラ・ウォン。
スロースタートとなったウイメンズファイナルで動きがあったのは、優勝したソフィーがヒート中盤にマークした8.17。
中盤以降はトータルで2桁台のスコアはソフィーのみで、ソフィーが大幅なリードのまま刻一刻とタイムアウトへ近付くことに。
そして残り1分前後でテレサが波に乗り、この時点で3位だったテレサは4ポイントほどをスコアすれば2位へランクアップして、そうなるとソフィーではなくテレサがCTクオリファイ。
しかし、残り1分を切った時に今度はベティルーが波に乗り、9.23をマークしてテレサの夢を打ち砕く結果に。
結果的に見れば、テレサのラストライドは4ポイントに届かなかったので、その時点で夢は潰えたのですが、ベティルーがダメ押ししたとの見方もあります。
なにはともあれ、ミラクルと言える形でCT入りを決めたソフィーの優勝コメントは以下の通り。
実は今イベント出場に向けて自分自身を信じられていない部分が多々あったから、大きな意味合いがあるイベントになったわ。
ファイナリストのガールズはみんな良いサーフィンしてたし、特にベティルーのサーフィンは切れてたから本当に恵まれた結果。
ファイナル前に誰かに「まだ終わってないぞ(CTクオリファイについて)」って言われて、シナリオが分かってなかったけど、とにかく全力を尽くさなきゃって思った。
正直、チャンスが残ってるって知って緊張感が増したけど、気持ちを切り替えてこれまで通りにファイナルに臨めた自分を誇りに思っているわ。
CSランクからのCTクオリファイサーファー
メンズ
メンズで来季CTクオリファイを決めたサーファーはランク順に以下の通り。
*レオナルド・フィオラヴァンティ
*ライアン・カリナン
*和井田理央
*マキシム・フスノット
*ラムジ・ボウキアム
*マイケル・ロドリゲス
*イアン・ジェンティル
*ジョアン・チアンカ
*リアム・オブライエン
*イズキール・ラウ
メンズに関しては、ブラジルで開催された前イベントからのトップ10の変化は、マイケル・ロドリゲスとCSランク11位に落ちてしまったディラン・モファットの入れ替わりのみ。
来季クオリファイの注目ポイントは、和井田がインドネシア代表、ラムジがモロッコ代表として初のクオリファイという点。
個人的に印象深い2人として、まずはハワイのマウイ島をホームとするイアン・ジェンティル。
マウイボーイズは実力がありながら、コンテストシーンでの台頭は少ないので、イアンの活躍を期待したいところです。
もう1人は、昨年に引き続きのCTクオリファイとなったオーストラリアのリアム・オブライエン。
リアムは2022年CTにクオリファイしていながら、パイプイベント直前に怪我をしてCTイベント出場無しでツアー落ちとなっていました。
そしてワイルドカードといった救済措置も取られなかったものの、自力で再びのクオリファイを決めたので、来季はCTで存分に活躍してもらいたいです。
ウイメンズ
ウイメンズで来季CTクオリファイを決めたサーファーはランク順に以下の通り。
*ベティルー・サクラ・ジョンソン
*メイシー・キャラハン
*モリー・ピクラム
*ケイトリン・シマーズ
*ソフィー・マコーロック
混迷を極めることになったのはCS最終戦でのウイメンズのクオリファイレース。
ブラジルイベント後の記事にも書いた通り、トップ5のみクオリファイのウイメンズでは確率的に考えれば、5位のテレサか6位のアリッサ・スペンサーのクオリファイが濃厚でした。
そしてクオーターファイナルでアリッサが破れ、一方のテレサはクオーターを勝ち上がったのでテレサのクオリファイ確定と思いきや、確定の発表は無し。
あれっと思っていると、ソフィーにクオリファイの可能性が残っていて、ソフィーが優勝してテレサが3位以下なら、ソフィーの逆転クオリファイとのこと。
そんな厳しい条件ながらソフィーをミラクルを手繰り寄せて、自分のものにしてしまったのです。
ちなみに、ソフィーとテレサのCSトータルポイントはタイなので、次にランク決定基準となるのはシングルリザルトが高い方で、こちらもタイという珍しい結果に。
そして最終的にランキングを決める基準となったのは、CSイベントにて勝ち上がったヒート数で、ソフィーが14ヒート、テレサが10ヒートでソフィーがタイブレイクを制することになりました。
まとめ
特にウイメンズに関してはなかなか例のないほど異例な逆転劇となった今季CSのクオリファイレース。
個人的には、今季はクオリファイしながらもCT入りを辞退したケイトリン・シマーズが来季はCT入りするのかどうかが気になるところです。
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公式サイト「WSL」