今後は幅広い分野において活用される事が当たり前になると考えられているAI(Artificial Intelligence:人工知能)。
サーフィンの分野にもその波は着実に押し寄せていて、USAサーフィンがコーチングにおいてマイクロソフト社のエンジニアと共にAIの活用を模索しているそうです。
今回の記事は、USAサーフィンのAIコーチングの現状と共にサーフトレーニングにおけるマイクロソフトの動向と言ったニュースをお届けします。
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一般的にサーフィンのコーチングと言うと、ビデオ撮影を行い、体勢といった各動作における改善点を指摘し、直していくと言う作業。
サーフィンのパフォーマンスはサーフボードのどの位置に体重をかけるのかが全てで、ボトムターン1つ取って見ても、各プロセスで体重配分は変わってくるので非常に複雑。
そのため、どうしても感覚的なものになりがちなので、AIを駆使したデータ収集による可視化によりパフォーマンス向上は大幅に飛躍させる事ができると考えられます。
ちなみに、AIコーチングはパフォーマンス向上のみにフォーカスしていると思っていましたが、USAサーフィンは怪我予防も考慮に入れていると言うので想像を上回っていました。
分析する上でのメカニズムは3つのパートに分けているそうで以下の通り。
*サーファーの体勢(動作)
*サーフボード
*波
上記データを活用することで、サーファーのポテンシャルを最大限に引き出すことがAIを使う狙いだそうです。
さて、今回の参照記事で興味深いと感じたのは、技術面で携わっているのはマイクロソフト社ということで思い出す方もいるかもしれません。
過去記事で記しましたが、ガブリエル・メディナのキッズ向けトレーニング施設にも関わっていたのです。
マイクロソフトがスポーツとしてのサーフィンに可能性を見出している証拠とも言えるのではないでしょうか。
今回のAIとガブリエルのトレーニングセンターで使った技術、そしてウェイブプールを組み合わせれば最短でハイレベルなサーファーを生み出せ、だからこそ中国がサーフィンに力を入れてきたとも考えられます。
要するに、スポーツとしての歴史が浅くトレーニング方法が確立していなかったので、中国がチャンスと踏み込んで自国内にウェイブプールを建設したりと資金を注入したという意味です。
さて、サーフィン上達のためのロードマップがこれだけ明確になってきた今、いかに最新技術を取り入れるのかが選手育成に大きく寄与することになるでしょう。
これまで感覚的で曖昧だったものが、データ化によって数値ではっきりと見えてきて明確になったわけですから。
今から10年前はまだアメリカ(ハワイを含む)とオーストラリアの独壇場でしたが、5年前になるとメンズCTサーファーの国別ではブラジルがトップに立ち勢力図が変わりました。
果たして、5年後には技術の進化に伴いどのようになっているのか楽しみではないでしょうか。
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