Photo: Cait Miers/World Surf League

現地時間2023年4月23日(オーストラリア)、ウエスタンオーストラリア州マーガレットリバーをメイン会場としたCT(チャンピオンシップツアー)第5戦「Western Australia Margaret River Pro」が開催。

イベント4日目となった本日は、グッドコンディションをキープしてメンズのラウンド4、ウイメンズのラウンド3ヒート5~クオーターファイナルまで行われました。

今回の記事は、マーギーズプロのイベントレポート、動画、今後の波予報といったイベント情報をお届けします。


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イベントレポート

本日は残すところイベント最終日まで進めたので、ついにウイメンズのミッドシーズンカットも全て決定となりました。

ミッドシーズンカットの是非は様々で、ワールドツアーはあらゆるタイプのブレイクでイベントを行い総合力を競うと言うコンセプトからはすでに外れています。

なのですが、人数が減ればより良いコンディションでのイベント開催が可能になるなど、トレードオフの線引きが難しいところだと感じます。

ウイメンズ

昨日はラウンド3の半分のヒートが終了したので、残り半分からオーバーラッピングヒートでスタートすることに。

ラウンド3で最も印象的だったヒートは、最終ヒートとなるキャロリン・マークスとブリッサ・ヘネシーの対戦。

ミッドシーズンカットをパスするためにも負けられないブリッサは、ヒート残り4分台で波をキャッチして、劇的な逆転を果たします。

一方のキャロリンも負けてはなく、ヒート残り1分台で波に乗ると、エクセレントレンジの8.67をマークし、最終的に大差を付けての逆転劇を演じました。

クオーターファイナルに進むと、ヒート1で現ランキングトップのモリー・ピクラムがブロンテ・マコーリーに敗退の大波乱が発生。

同ヒートのファンピックでは84%がモリーの勝利を予想していたので大きな大きな番狂わせと言えます。

ただ、ブロンテは今回はCTサーファーではなくワイルドカードとして出場してるので、一切のプレッシャーがないとイベント前に口にしていました。

その点が伸び伸びとサーフできた要因の一つなのかもしれません。

もちろん優勝が見えてきたら、ミッドシーズンカットとは異なるプレッシャーを感じるでしょうが。

もう一つのビッグヒートとなったのは、シングルハイエストスコア9.63とトータルハイエストスコア18.13をマークしたカリッサ・ムーアのヒート。

対戦相手となったのは、こちらもカーヴィングが強いレイキー・ピーターソン。

同ヒートを終始リードしていたのはレイキーで、残り2分のタイミングで波が入り、プライオリティを持っていたレイキーがスルーしたのでカリッサがキャッチ。

するとその波がテイクオフと同時にバレルとなり、そのバレルをメイクしたカリッサがほぼパーフェクト10に近い9.63をマークで大逆転を果たしました。

ウイメンズでミッドシーズンカットをパスしたCTサーファーは以下となります。

昨シーズンよりも若手が増えているので、徐々に世代交代してきている印象を受けますね。

ヒート結果

メンズ

メンズはラウンド4のみ開催と言う事で、行われたのは8ヒートのみ。

中でも注目だったのは、昨日の強烈なエアゲームが印象的だったイタロ・フェレイラと対戦したスタイルマスターのイーサン・ユーイング。

イタロもパワーサーフィンで負けてはいないのですが、スタンスが違うので単純比較できないためです。

そんな期待のヒートでは、序盤でライトメインのマーガレットリバーでイタロはレフトに乗り、派手にフルローテーションをメイク。

ただ、スコアは6.77と伸び悩むことに。

現行のコンテストシーンにおけるエアリアルの最高難度はフルローテーションですが、スコアリングはその都度その都度でかなり差があるように感じます。

個人的には、エアウインドではない時のエアリアルは難易度が異なるので、テクニカルな面に関してのジャッジ基準については気になるところ。

その後は、イーサンがスタイリッシュなカーヴィングで追い上げていき、結果的にはイタロを破ることになりました。

今イベントでは安定した強さを見せているのが2×ワールドチャンピオンのジョンジョン・フローレンス。

ラウンド4でもトータルハイエストスコア16.93とシングルハイエストスコア9.43をマークしてラウンドアップ。

正直言って、カーヴィングメインだとジョンジョン優位は変わらないので、今回のイタロのようにエアリアルなどで見せ方を変えるやり方はサーフィンの進化と言う意味では面白いアプローチだと思います。

ヒート結果

ハイライト動画

波予報

明日以降は大幅にサイズアップしますが、猛烈なオンショアを伴うのでレイデイ(Layday:コンテストのオフ日)続きになることでしょう。

28日になると風向きがオフショアに回り込み、サイズも8~10フィート残るのでイベント最終日になると見られます。

まとめ

西オーストラリア州と日本との時差は1時間で、日本の方が1時間進んでいます。

明日のファーストコールは現地時間の午前6時45分で、日本時間では午前7時45分となります。

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公式サイト「Western Australia Margaret River Pro

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