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Photo: Pat Nolan/World Surf League

現地時間2023年5月28日(カリフォルニア)、ケリー・スレーターのウェイブプール「サーフランチ」を舞台にしたCT第6戦「Surf Ranch Pro」が終了。

イベント最終日の本日は、メンズはグリフィン・コラピント、ウイメンズはカリッサ・ムーアの優勝で幕を閉じました。

今回の記事は、サーフランチプロのイベントレポート、動画、最新CTランキングなどといったニュースをお届けします。


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イベントレポート

ウイメンズ

サーフランチでのイベントにおいて、今回で2度目の優勝を飾ることになったカリッサ・ムーア。

セミファイナルでカリッサが対戦したのはタティアナ・ウェストン・ウェブ。

同ヒートでは、カリッサは1本目のライディングからライトで9.67、レフトで8.33をマークし、2本目に乗らずしての圧勝の結果に。

ちなみに、このヒートでのカリッサのシングルスコア9.67、そしてトータルスコア18.00が本日のハイエストとなりました。

ファイナルの対戦相手はキャロリン・マークス。

ファイナルでもカリッサは好調で、1本目からライトで8.60とレフトで7.93をマークし、結果的にはこのスコアがハイエストでカウントされることに。

一方のキャロリンは1本目のレフトで7.50をスコアした程度で、2本目のライディングで逆転を狙う展開。

キャロリンの2本目はまずライトで7.93と狙い通りのスコアをマーク。

大逆転を賭けたフロンサイドとなるレフトでは、持てる限りのパワーを使った見事なパフォーマンスを見せ、ラストセクションでエアリバースにトライ。

おそらくメイクできれば大逆転になったと思いますが、残念ながらワイプアウトに終わりカリッサの優勝が決定となりました。

優勝したカリッサのコメントは以下の通り。

最高なみんなと一緒に表彰台での時間をシェアできて光栄だから、笑みがこぼれてしょうがないわ。

私たちアスリートはみな、ポテンシャルを最大限に生かしたパフォーマンスをしたいって考えてるはずだし、サーフランチでの私はポテンシャル以上を出し切れたと思ってるから。

でも、今この場で幸せを感じられているだけで十分。

これほどまで上手く行くなんて本当に想像さえしていなかったから、なおさら幸せだわ。

カリフォルニアには家族や友達がたくさんいるし、世界中で観戦してくれた方もいて、みんなからの愛には本当に感謝してる。

波はパーフェクトなんだけどかなり癖があって、数本乗ってようやくタイミングを調整できるようになって落ち着いて臨めるようになったの。

結果

メンズ

優勝したグリフィンがクオーターファイナルで対戦したのは、初日にハイエストスコアをマークしたヤゴ・ドラ。

両者ともに1本目を終えると、グリフィンのライトが6.67でレフトが8.00、ヤゴのライトは6.50でレフトは1.50。

ライトはほぼ同じようなスコアで、ヤゴはレフトをミスしたものの得意のフロントなのでグリフィンとしては心中穏やかではなかった事でしょう。

でしたが、結果的にヤゴは2本目のレフトでも実力を発揮することなく敗退することに。

セミファイナルではディフェンディングチャンプのフィリペ・トレドと対戦。

1本目のグリフィンはミディアムスコアに終わった一方、フィリペはライトは今一だったもののレフトで8.50をマーク。

グリフィンが勝つには2本目でライトとレフトの両方でスコアを塗り替える必要があり、プレッシャーのかかる中で実現。

残すはフィリペの2本目待ちで、フィリペはミディアムスコアだったライトのスコアを多少塗り替える程度に終わってしまい、グリフィンが大一番を制する結果に。

ファイナルの対戦相手はイタロ・フェレイラとなり、このヒートはスコア的にも最も見応えのあるシーソーゲームとなりました。

グリフィン先攻の1本目は、ライトが7.83にレフトが8.70といきなりハイスコアをマークすることに。

すると後攻のイタロも負けてなく、ライトが8.13にレフトが8.70と言う勝利を決めたと言っても過言ではないハイスコアで応戦。

2本目になり、グリフィンは何とライトで9.07をマークして大逆転を果たし、イタロも2本目のライトでスコアを8.43へと伸ばしたものの逆転には足りずに敗退。

ちなみに、イタロの2本目ライトはブローテールリバースを2発メイクし、グリフィンの2本目ライトはパントに関してはラストセクションでの軽いストレートエアーのみ。

ターンのクオリティで言えばグリフィン有利でしたが、グリフィンはフロント、イタロはバックサイドといった違いはあります。

結果を見ればジャッジはターンにウェイトを置いたのだと思いますが、見る方によって判断が分かれるヒートだったように思えます。

優勝したグリフィンのコメントは以下の通り。

僕にとってホームであるカリフォルニアでのCTイベント優勝はこれ以上の事はないし、特にみんな同じチャンスが与えられ、身体能力に委ねられる部分が多いウェイブプールイベントだから尚更。

これまでのハードワークが報われたって感じだね。

家族や友達が駆けつけてくれる中で一緒に優勝できたのは本当に最高な気分だよ。

ファイナルはクレイジーで、イタロが波に乗るのを見ながらワイプアウトしてくれって願ったりヤバかった。

言われるまでランキングトップになるなんて考えもしなかったけど、イエロージャージでCTイベント出場するのは最高だろうね。

結果

ハイライト動画

最新CTランキング

ウイメンズ

メンズ

まとめ

次なるCTイベント第7戦は中米エルサルバドルを舞台にした「Surf City El Salvador Pro」。

ワールドクラスのライトポイントで知られるプンタロカをメイン会場としたイベントです。

同イベントのウェイティングピリオドは2023年6月9~18日の設定となっています。

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公式サイト「Surf Ranch Pro

2023年サーフランチプロの過去記事