現地時間2024年4月3日(オーストラリア)、ビクトリア州のベルズビーチがメイン会場のCT(チャンピオンシップツアー)イベント第4戦「Rip Curl Pro Bells Beach」が終了。
イベント最終日となった本日は、ウイメンズはケイトリン・シマーズ、メンズはコール・ハシュマンドの優勝で幕を閉じました。
今回の記事は、2024年リップカールプロベルズビーチのイベントレポート、ヒート結果、ハイライト動画、最新CTランキングと言ったイベント情報をお届けします。
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イベントレポート
ウイメンズ
朝一の段階ではオンホールドのコールが下され、まさかとは思ったものの開催に踏み切った本日のイベント最終日。
優勝したケイティがセミファイナルで対戦した相手はキャロリン・マークス。
序盤から好調なケイティに対し、じっくりと波を待つキャロリンが最終的にファーストウェイブに手を出したのはヒート中盤。
でしたが、波は途中で厚くなって消えてしまい勢いに乗れず、その後はキャロリンにしては珍しくワイプアウトが目立つ展開に。
その一方でケイティは順調にスコアを重ねていき、終盤にはキャロリンをコンボ(パーフェクト10をスコアしても逆転不可能なスコア差)に追い込んで勝利を掴みました。
ファイナルはベテランのジョアン・デフェイとのマッチアップ。
このヒートの勝者が次戦におけるイエロージャージ(ランキングトップのみ着用可能)獲得となる重要なファイナルとなりました。
パワーのジョアンにテクニックのケイティと言ったヒートは、ジョアンが終始リードする展開に。
ビッグスコアはないものの、ジョアンは徐々にトップスコアを塗り替えていき、ヒート終盤になるとジョアン優勝の展開を思い浮かべていた方が大半だったと思います。
そんな中、ケイティが大きな動きを見せたのはヒート残り時間4分を切った段階で乗った波でのライディング。
そのライディングでケイティは6.10をマークしたものの、ヒート残り時間は3分を切っているし、プライオリティを持っているのはジョアン。
ヒート残り30秒ほどになるとセットが入り、ジョアンがプライオリティを使ってケイティをブロック。
ただし、その波はブレイクが早いクローズアウトに終わることに。
そして一人ラインナップに残ったケイティのもとへ次なるセットが入ってきて、その時の残り時間は10秒ちょいといったところ。
この波でラストチャンスに賭けたケイティはしっかりと波を乗り切り、逆転に必要なスコアは5.50だったものの、6.67をマークして大逆転優勝を決めました。
優勝したケイティのコメントは以下となります。
最後の波に乗っている時に「もしかしたら逆転できるかも」って思ってたわ。
サーフィンというスポーツでは、こういった逆転劇もあり得るから常に自分自身を信じていないとダメなの。
まだ優勝したなんて信じられないし、実感は湧いてないんだけどね。
CTみたいなハイレベルになると、自分が優位に立てる方法を見出さなきゃいけない。
私自身はまだまだ考えなきゃならない段階なんだけど、優勝できて気分は最高。
簡単にスコアを出せるようなコンディションではなかっただけに尚更だわ。
世界ナンバー1って素晴らしい響きね。
本日の結果
メンズ
優勝したコールがセミファイナルで対戦したのはマシュー・マギリヴレー。
マシューは調子にムラがあるタイプですが、時おり見せる爆発力が恐ろしいサーファー。
ですが、このヒートでマシューは波運に恵まれなかった一方、コールは着実に自分の仕事をこなしてエクセレントレンジには届かなかったものの、ミディアムスコアを2本揃えて勝ち上がることに。
ファイナルでは同じサンクレメンテをホームとするグリフィン・コラピントとのマッチアップ。
このファイナルは、ファンによる勝者予想となる「Fan picks」がおそろしいことに、グリフィンの勝利予想が100%となっていました。
コールの場合はバックサイドと言う事でマニューバのバリエーションが、グリフィンと比べると乏しい点が最大の要因でしょう。
つまり、今日のコンディションでコールがエクセレントレンジのスコアを出す可能性は極めて低いので、グリフがいつものサーフィンを出せれば勝つと予想した方が大半だったと思います。
ヒートは終盤まで逆転に次ぐ逆転のシーソーゲームとなり、終盤にリードしていたのはコール。
グリフが逆転に必要なスコアは6.58とさほど高くなく、プライオリティを持っていたグリフはヒート残り2分台で波をキャッチ。
ラストライドは見事に波を乗り切り、ヒート終了後まで引っ張ったスコアは5.87と思ったよりも伸びずにコールがCTイベント初優勝を飾る結果となりました。
優勝したコールのコメントは以下となります。
言葉にならないしまだ信じられない。
正直言って、しばらく経ったとしてもなかなか実感が湧かないと思うね。
この2週間は毎日優勝してベルを鳴らすことをイメージしていたから、イメージトレーニング通りになったと思ってる。
今シーズンに対して、ようやくワクワクできるようになったね。
僕の最大の目標はツアールーキーとしてフィジーイベントに参戦する事だったけど、今はさらにビッグな目標を据えることになった。
ミッドシーズンカットをパスして、フィジーイベント参戦は確実になったんだから、今こそが今シーズンの本当の始まり。
キッズ時代から夢に描いていた事が現実になったねってグリフィンと話してて、本当にファイナルを楽しむことができたよ。
CTイベントファイナルで親友や先輩と対戦することなんて滅多にないことだよね。
今は倒したい相手もいなければ、負けたくない相手もいない。
おそらく僕の人生において最高な日なんだと思うよ。
本日の結果
イベントハイライト動画
最新CTランキング
ウイメンズ
メンズ
まとめ
次なるCTイベント第5戦はウエスタンオーストラリアに移動して開催となる「Western Australia Margaret River Pro」。
同イベントのホールディングピリオドは2024年4月11~21日の設定となっています。
マーギーズプロの結果をもってミッドシーズンカットが実施され、メンズはトップ22、ウイメンズはトップ10圏外のサーファーがカット対象となります。
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公式サイト「Rip Curl Pro Bells Beach」