世界的に高まる環境問題への意識が、サーフィン業界でも強まっている昨今。しかし、数年ほど前までは、昔ながらの慣習が続いていました。大きな問題であったのはサーフボード。

折れたらすぐにゴミ箱行きとなっていたサーフボード。ただでさえ、大きな道具であるサーフボードが、折れたらすぐさまバイバイでは、なんだかな~ですね。

そんな事もあり、世界では折れたボードをボディサーフィン用ハンドプレーンにアップサイクルする流れが生まれました。今回の動画は、オーストラリアでアップサイクルのハンドプレーンを作る「エクト・ハンドプレーンズ(Ecto Handplanes)」の映像となります。

エクト・ハンドプレーンズを主宰するのは、アーティストでありサーファーでもあるクリス・アンダーソン。廃棄されるボードからハンドプレーンへとアップサイクルさせるようになったクリスは、あまりに廃棄されるボードの多さに辟易し、ボード業界の持続可能性への意識を高めようとアートキャンペーンを行います。

そのアートキャンペーンとは、2011年に行われた「1000 Surfboard Graveyard(1,000本のサーフボード墓場)」。折れたボードをビーチに突き立てたアート作品です。ちょうど、動画のオープンニングで登場する写真です。

同キャンペーンにより、メディアから注目を集めたクリス。そんなクリスのハンドプレーンは機能面も優れている事から、現在は完売状態とのなるほど人気を集めています。

どのようなハンドプレーンかと言うと、ディープなバレルを抜けられるほどのスピードを生み出すためにシングルコンケーブが入り、ノーズにはGoProを設置できるようになっています。また、オプションでリーシュコードの設置も可能。

アーティストらしさという点では、2013年にはシドニー・デザイン・アワード、2014年にはグッド・デザイン・アワード・セレクションを受賞。つまりは、機能面とデザイン面の両方で優れているというわけです。

サイトで商品をチェックしてみると、現在、すべてのハンドプレーンは先行予約受付のみとなっています。お値段は169.99豪ドル(およそ16,000円)。オーストラリア国内の発送料は無料、国際配送には19.99豪ドルかかるとのこと。

興味のある方は、下記リンク先の公式サイトからチェックして見て下さい。

公式サイト「Ecto Handplanes」

アップサイクルのハンドプレーンに関する関連記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。

廃棄物から生まれるハンドプレーン


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