メンズでは盛り上がりを見せるビッグウェイブサーフィン。ビッグウェイブ・ワールドツアー(BWWT)に加え、招待制イベントとしてはワイメア(オアフ島)で開催されるエディ・イベント、マーヴェリックス(北カリフォルニア)で開催されるマーヴェリックス・インヴィテーショナル、ケープ・フィア(オーストラリア)で開催されるレッドブル・ケープ・フィアなど活躍の場があります。
一方、ウイメンズのビッグウェイブサーフィンに目を向けてみると、マヤ・ガベイラやケアラ・ケネリーなど、チョープー(タヒチ)やジョーズ(マウイ島)にチャージするウイメンズサーファーが増えてきてはいるものの、あくまでもフリーサーフィンの世界の話しで、コンテストが開催されることはないアンダーグランドな世界でした。
そこで、ウイメンズのビッグウェイブサーフィンから刺激を受け、是非ともプロスポーツとして盛り上げていきたいと考えたのが、Wickr社CEOのニコ・セル。現在の女性ビッグウェイブサーファーが、生活のためにフルタイムの仕事に就き、サーフィンに専念できない環境を改善したいと願ってのこと。というのも、ニコ自身も以前、女性プロスノーボーダーの先駆けであったため、女性ビッグウェイブサーファーの気持ちが痛いほど理解できるためです。
イベント自体は、11月後半~12月前半にマーヴェリックスへとビッグスウェルが到来する日に開催予定となっています。招待選手は14名。通常のイベントであれば、後は開催のゴーサインが出るまで待つのみとなります。しかし、一味違うのが同イベント。
スポーツ振興という意味合いが大きいので、イベント単発だけでなく、イベント開催までの期間も興味を持ってもらうため、公式サイトには招待選手によるビッグウェイブへのチャージ映像、それに、親しみをもってもらうために選手の趣味などといった素顔を覗くことのできる映像コンテンツを随時アップするとのことです。
現在のサーフ業界は、コンテストに出るサーファーでさえも、メインスポンサーといった点では厳しいのが現状。そのため、サーフィンの中でも極めてマイナーであるウイメンズのビッグウェイブサーフィンが、どこまでプロスポーツとして成長できるのかは未知数と言えます。しかし、何事も最初の一歩を踏み出さなければ始まりませんので、大きな一歩となる事を願っています。
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