現地時間3月6日(オーストラリア)、ロキシー・プロ・ゴールドコーストのラウンド3~4が開催しました。早朝は満潮と重なりフラットでしたが、潮が引くに連れて徐々にサイズアップし、お昼前からスタートとなりました。
2015年度クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト:トライアル
2015年度クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト:初日ハイライト
2015年度クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト:二日目ハイライト
Dバーに移動してコンテスト再開と言われていましたが、開催されたのはメイン会場のスナッパーロックス。現地メディアの情報によると、スポンサーの意向に押されたとも言われています。と言うのも、メイン会場では、しっかりと広告なども含めた会場が設営されているので、ウェイティングピリオドの残っている現時点においては、別会場での開催に納得してもらえなかったとのこと。
本日の主役は、何と言ってもシルヴァナ・リマでしょう。ウイメンズツアーにおいて、トリッキーなアクションで新たな流れを生み出しているシルヴァナは、本日はエアリバースを2回もメイク。
3人ヒートのラウンド3では、ラウンド1でも対戦した6×ワールドチャンプのステファニー・ギルモアとの再戦。ヒート自体は、最後の最後でステファニーのレールサーフィンにより、逆転負けを喫しました。
しかし、ステファニーもシルヴァナが相手のせいか、ヒート中は波のトップでグラブリバースを狙ったりと、普段よりもトリッキーなサーフィンで攻めていました。
はっきり言って、今でもステファニーは、レールサーフィンだけで十分に勝って行くことができます。しかし、それでは近い将来、取り残される存在となるのは、メンズの歴史を見れば明白。そのため、トリックにチャレンジしていたのだと思います。本日は、ウイメンズサーフィンが新たなレベルに足を踏み入れたと言っても過言ではないでしょう。
さて、ラウンド3で敗退したシルヴァナが、ラウンド4で対戦したのはサリー・フィッツギボンズ。サリーの先制攻撃で、一気にコンボ(一つのスコアで10点満点を出しても逆転できない点差)に追い込まれますが、その状況でシルヴァナはエアリバースを含めたライディングでパーフェクト10をマーク。逆転の射程圏内に入ります。
そして、ついにはラストライドで逆転を果たし、常に上位に入るサリーをラウンド4で敗退させました。メンズのみならず、ウイメンズでもブラジリアン旋風が巻き起こり始めましたね。しかも、シルヴァナはウイメンズのツアーサーファーで最年長の30歳。
さらに言えば、昨シーズンはメインスポンサーもいなく、クラウドファンディングで遠征費を募っていました。環境に恵まれず、表舞台に出てこれないウイメンズのブラジリアンサーファーが、まだ埋もれているような気がしてなりません。
今後の波予報ですが、最終日11日まででベストなのが明日7日。8~10日は膝~腰の予報で、11日は腰~腹の予報です。明日はメンズがオンになることでしょう。ただ、メンズはまだラウンド1しか終わってなく、ファイナルまでの残り39ヒート全てをこなすには、休憩なしで計算しても19時間半必要となります。
しかし、明後日以降のスナッパーは、膝~腰というコンテストには厳しい予報。となると、コンテストが終了できないので、何とかスポンサーに納得してもらい、Dバーに移動するような気がします。
イベント公式サイトは下記リンク先からチェックして見て下さい。
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ハイライト
http://youtu.be/YoTg_ULp-Qo
パーフェクト10byシルヴァナ・リマ
http://youtu.be/sM2HtZv9fMg