異常なほどのメイク率を誇るエアーを武器に、小波最強サーファーと呼ばれるブラジリアンサーファーのフィリペ・トレド「Filipe Toledo」(20歳)。
小波での開催が多いWQSイベントに滅法強く、昨年2014年シーズンはWQSチャンプに輝いています。また、波に恵まれなかった今シーズン初戦のクイックシルバープロでも、怒涛の勢いでエアーをメイクしまくり、初となるツアーイベント優勝を果たしました。
今回の動画は、豪スタブ(Stab)誌によるフィリペのインタビューを交えた映像となります。多岐にわたる内容を、フィリペ本人が母国語であるポルトガル語で語る興味深いものです。
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数年前であれば、ブラジリアンサーファーは国外メディアからは見向きもされなかった話すフィリペ。ところが、ここ1年で取り上げられることが増え、スタブ誌のカバー(表紙)を飾ることになったのです。ちなみに、ブラジリアンサーファーが国外メディアのカバーになることは、かなりレアな事です。
ブラジルでは二度の国内チャンプに輝いた父を持つフィリペ。そんな父親とフィリペは、コンテストで二人だけの戦術があるそう。それは、異なるタイプの口笛。岸から海をチェックする父親の口笛により、セットを狙って移動するべきか、または、そのセットは狙わずに待機するべきかなど指示を受けてきたと言います。
鮮烈なエアーを見せるフィリペ。そのため、怪我が心配されますが、本人はワイプアウトでの衝撃を和らげるテクニックがあるので、そう簡単には怪我なんてしないと言います。むしろ、サッカーやウォーキングしている時の方が、怪我のリスクがあると強気な意見。
ウバトゥバ(Ubatuba)という小さな町で育ったフィリペ。仕事がなければ、犯罪に手を染めるか、スラム街での生活を余儀なくされ、そんな友達を大勢見てきたと言います。実際、過去記事のよう、フィリペと同じくブラジリアンサーファーのリカルド・ドス・サントスが先日、大した理由もなく、銃弾に倒れました。
悲しいニュースではありましたが、リカルドの死に対し、ハワイアンサーファーがパイプラインでパドルアウトセレモニー(ラインナップでサーファーが円を描き、亡くなったサーファーを悼むこと)を実施しました。その事について、リカルドだからこそ、そこまでリスペクトしてもらえたとの想いが分かり、フィリペとしては嬉しかったと言います。
上記のインタビュー以外には、サーフシーンもふんだんに盛り込まれた今回の動画。非常に見応えがあるので必見ですね。
フィリペのお勧め過去記事は、下記リンク先から参照して見て下さい。
小波最強のフィリペ・トレドが魅せる小波エアーサーフ@南カリフォルニア
フランスで炸裂するフルローテーションの連続:フィリペ・トレド