現在、最終日の開催がウェイティング中となっているトレッスルズでのWCTイベント「ハーレープロ」。すでに、当ブログの四日目ハイライトでもお伝えしたのですが、ケリー・スレーターによるエアリバースからのリカバリーが大きな話題となっています。

話題となっている大きな理由の一つは、あれだけのミラクルリカバリーを見せてギャラリーは大興奮となったのに、4.17ポイントというスコアは低すぎるだろといった内容。

今回の動画は、あのライディングについて、本人であるケリー・スレーター、そして、ケリーのライディングを判定したジャッジのトップであるヘッドジャッジによる考察映像をお届けします。


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まず、どういった状況からリカバリーするに至ったのか語ったケリー。エアリバースでめくれた状態となったものの、ボードがさほど体から離れず、膝蹴りを食らわすように着地していたようです。その衝撃は、ボードが真っ二つに折れたと思ったほどだったそう。2:34~からボードのヘコみを見せていますね。

ヘッドジャッジは、「ギャラリーが沸いていたのは分かるけど、世界トップサーファーが集まる舞台だから、不完全な(incomplete)なマニューバは無価値」と一刀両断。ただ、これくらいジャッジがはっきりしないと、ジャッジ基準自体が曖昧になるのでしょうがないと思います。

スコアに対するケリーの意見としては、全く気にしていないとのこと。逆に、これだけ周りがヒートアップしている現状が理解できないとも言います。確かに、ケリー本人としてはメイクできなかったわけなので納得なのでしょう。

ただ、この問題はエアリアルのリカバリーだけに留まりません。ケリーはリカバリー後にライディングを続け、スナップや360をしているので、それらのライディングを含めて4.17は低すぎるとも言われているのです。

確かに、これはごもっともな意見かと思います。ただ、ワイプアウトをリカバリーするなどレアなケース。あのワイプアウトが、その後のライディングのスコアに影響しているのかどうかも、ヘッドジャッジから意見を聞いて欲しかった所です。

ちなみに、今回の敗退を受けてケリーは、フランスとポルトガルで開催されるヨーロピアンレグは出場しないかもしれないと口にしています。その理由は、すでにワールドタイトル獲得が難しい状況であるため。

現ツアーランクは6位ながら、今シーズンは一度もファイナル進出を果たしていないんですよね。各イベントでの平均順位は好成績ですがね・・・。もし出場しなければ、世界中にケリーファンが多いので、ワールドツアーの盛り上がりが欠けそうな気もします。

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