優勝のマット・ウィルキンソン photo:WSL
優勝のマット・ウィルキンソン photo:WSL

現地時間4月3日(オーストラリア)、オーストラリアVIC(ビクトリア)州のベルズビーチを舞台にしたWCT第二戦となるメンズの「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ(Rip Curl Pro Bells Beach)」が終了。

優勝は、今シーズンのWCT初戦でWCTイベント初優勝を果たしたマット”ウィルコ”ウィルキンソンで、初戦に続き2連勝という結果となりました。

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:予告編

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:初日ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:二日目ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:三日目ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:四日目ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:五日目ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:六日目ハイライト

2016年WCT第二戦「リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ」:七日目ハイライト


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予報通りに大きくサイズアップし、セットでダブル~トリプルオーバーヘッドとなった最終日の本日。ただし、前日に吹き荒れた強烈なオンショアの影響のせいか、波数はあるものの、荒れたフェイスにまとまりのないハードコンディションでした。

ラウンド5ヒート3から本日はスタート。個人的に優勝候補と目していたミック・ファニングとジョーディ・スミスは順当にラウンドアップ。二人共に、クオーターファイナルでは9ポイント台を出していて、圧巻のライディングとなっています。

ミック・ファニングの9.40ポイント@クオーターファイナル
https://youtu.be/WhhdbKR09SE

ジョーディ・スミスの9.27ポイント@クオーターファイナル
https://youtu.be/zQl2UvcfHjE

セミファイナルでは、ヒート1がウィルコとイタロ・フェレイラのグーフィーフッター、ヒート2がミックとジョーディのレギュラーフッター。つまり、ファイナルはレギュラーフッターvsグーフィーフッターの組み合わせが確定していました。

セミファイナルのヒート1では、クオーターファイナルとは一転してウィルコが炸裂。バンピーなフェイスで、これでもかとボードをドライブさせてからのトップターンは別次元のサーフィンで、9.27ポイントと8.00ポイントでイタロを完膚なきままに叩きのめしました。

ウィルコの9.27ポイント@セミファイナル
https://youtu.be/aKP1a1MZ_P8

私が優勝候補と考えていたミックとジョーディが対戦となったセミのヒート2。こちらは、ヒート中盤までシーソーゲームだったのですが、ラスト10分を切ってからジョーディが爆発。

結果を見れば、9.00ポイントと8.17ポイントを出したジョーディが圧勝となり、ファイナル進出を果たしました。

ジョーディの9.00ポイント@セミファイナル
https://youtu.be/olXNyNPOTsk

ウィルコvsジョーディとなったファイナル。ちなみに、同イベントにおける過去の優勝者は9割以上がフロントサイドとなるレギュラーフッター。1998年、オッキーことマーク・オクルーポが優勝して以来、グーフィーフッターの優勝はありません。

統計的に不利であり、さらに言えばウィルコは一度もヒートでジョーディに勝った事がありません。でも、勝っちゃいましたね。セミファイナルから神がかったサーフィンを見せていたウィルコ。まるで全盛期のケリー・スレーターやアンディ・アイアンズみたいに、見ていて負ける気がしないんです。

WCTサーファーということで実力はしっかりある上で、WCT初戦優勝による自信がプラスアルファとなって非常に勢いがあり、言葉では表現できないのですが、何か他のサーファーと違いました。優勝した本人は「何が何だかよく分からないよ」と、初めての経験に驚きを隠せずにいましたが。

今回の結果を受け、メンズのランキングトップ5は以下の通り。

2016 WCT Mens Rank after stop 2

まだまだ第二戦終了という段階ですが、ウィルコが今シーズンのタイトルレースに絡む可能性が大きくなりました。昨年のタイトルレースを争ったアドリアーノ・デ・スーザとミックも、シーズンを通しての優勝は2回ですので。

さて、次なるWCTイベントは、オーストラリアWA(ウエスタンオーストラリア)州マーガレットリバーへと舞台にし、第三戦となる「ドラッグ・アウェア・マーガレット・リバー・プロ」。

第三戦も男女同時開催となり、ウェイティングピリオドは4月8~19日の設定となっています。

イベント詳細に関しては、下記リンク先の公式サイトをチェックして下さい。

公式サイト「Rip Curl Pro Bells Beach

本日の結果

・ファイナル

1st: Matt Wilkinson (AUS) 17.37

2nd: Jordy Smith (ZAF) 14.16

・セミファイナル

Heat 1: Matt Wilkinson (AUS) 17.27, Italo Ferreira (BRA) 12.40

Heat 2: Jordy Smith (ZAF) 17.17, Mick Fanning (AUS) 13.90

・クオーターファイナル

Heat 1: Italo Ferreira (BRA) 15.30, Nat Young (USA) 12.33

Heat 2: Matt Wilkinson (AUS) 13.26, Wiggolly Dantas (BRA) 12.00

Heat 3: Mick Fanning (AUS) 16.90, Conner Coffin (USA) 16.17

Heat 4: Jordy Smith (ZAF) 17.77, Michel Bourez (PYF) 17.26

・ラウンド5

Heat 3: Mick Fanning (AUS) 14.50, Davey Cathels (AUS) 6.33

Heat 4: Jordy Smith (ZAF) 16.80, Caio Ibelli (BRA) 16.33

ハイライト動画
https://youtu.be/1N3PfHpX1Rk

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