現地時間3月18日(オーストラリア)、ゴールドコーストのスナッパーロックスを舞台にしたCT初戦となるメンズの「クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト(Quiksilver Pro Gold Coast)」とウイメンズの「ロキシー・プロ・ゴールドコースト(Roxy Pro Gold Coast)」が開催。
時間の経過と共に風の影響を受けてコンディションは悪化したものの、明日をイベント最終日にするためにヒートを続けた本日。メンズとウイメンズ共に、クオーターファイナリストまで決定しました。
今回の記事は、イベント4日目のレポートや動画、今後の波予報などをお届けします。
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ロキシープロのレポート
本日はメンズをメインに開催していたため、ウイメンズは日没前の時間帯に敗者復活戦となるラウンド4の4ヒートのみを開催。コンディションは、お世辞にも良いとは言えませんでした。
しかし、コミッショナーのジェシー・マイリー・ダイアーが「明日を最終日にするためには開催しないといけないの」とコメントしてスタート。
注目のヒートは、6×ワールドチャンピオンのステファニー・ギルモアと2015年と2016年にWCTランク2位でワールドチャンプの座を逃しているコートニー・コンローグ。
コートニーは一本目の波から、本日のシングルハイエストスコアとなる9.50ポイントをマーク。しかし、ステフは8ポイント台を二本揃えたことで、トータルスコアでは僅差でステフに軍配が上がりました。
*コートニー・コンローグの9.50ポイント@ラウンド4
ラウンド4を終え、クオーターファイナリストとなったウイメンズのサーファーは以下の通りです。
クイックシルバープロのレポート
メンズはラウンド3ヒート8からラウンド5までを開催するマラソンデイとなった本日。3ヒートもこなすサーファーもいたほどです。
本日のオープニングヒートとなったラウンド3のヒート8では、まさかのミック・ファニング敗退でスタート。ミックを破ったのは、今回がワールドツアーイベント復帰戦のオーウェン・ライト。
ミックは敗れはしたものの、オーウェンとはリップカールのチームライダー同志で仲が良く復帰を望んでいました。ヒート終了後には、二人がハグする様子が印象的でした。
*ミックとオーウェンがのヒート終了後の様子
#Respect pic.twitter.com/QdsVToRXR0
— World Surf League (@wsl) 2017年3月17日
続くヒート9では、ツアールーキーのコナー・オレアリーがジュリアン・ウィルソンを破る番狂わせを演じることに。今季ツアールーキーでラウンド3勝利はコナーのみで、コナーは勢いそのままにクオーターファイナル進出を決めています。
本日のシングルハイエストスコアの9.80、トータルハイエストスコアの19.00をマークしたのはガブリエル・メディナ。安定した強さは相変わらずで、イベント初日の膝の捻挫も問題なさそうですね。
*ガブリエル・メディナの9.80ポイント@ラウンド3
.@gabriel1medina is on 🔥🔥🔥 | Watch Round 3, Heat 12 live NOW 👉 https://t.co/ZwVn9U8k3t pic.twitter.com/ZiyNXL2Km5
— World Surf League (@wsl) 2017年3月17日
ラウンド5まで終えて、クオーターファイナリストとなったメンズのサーファーは以下の通りです。
今季ワールドタイトルを本気で狙うと宣言したケリー・スレーターも勝ち上がっています。また、ディフェンディングチャンピオンのマット”ウィルコ”ウィルキンソンも残っていますね。
興味深いのは、半数以上がグーフィーフッターという点。レギュラーフッター(ナチュラルフッター)は、ジョエル・パーキンソン、ジョンジョン・フローレンス、ケリー・スレーターというワールドタイトル獲得経験のある3名のみ。
この理由についてはライブを見ていると触れられていましたが、ターン勝負のコンディションのスナッパーロックスでは、縦へのアプローチがしやすいグーフィーフッターに有利なためとのこと。
一方、スナッパーがグッドコンディションとなり、メインピークのビハインドザロックからのバレル勝負となれば、レギュラーフッターに有利となります。つまりは、その時の運次第とも言えます。
今後の波予報
現在の風波は19~20日をピークとして、ウェイティングピリオド最終日に向けてサイズダウン傾向。また、明日以降の風向きは南西風がオフショアになるスナッパーにおいて、ストレートオンショアとなる北東。
このような事情があるため、明日をイベント最終日にするために本日はコンディションが悪化してもヒートを続けていたのです。
男女合わせて残りヒートは14ヒートなので、各ヒートが30分でも終了するのに7時間はかかります。早朝は風も弱いそうですが、残念ながら影響は出てくると思われます。そのため、誰が優勝してもおかしくない展開になることでしょう。
*ハイライト動画
https://youtu.be/ruvpYqAcG9k
*イベント情報は下記リンク先の公式サイトからチェックして下さい。
公式サイト「Quiksilver Pro Gold Coast」
公式サイト「Roxy Pro Gold Coast」