メンズでは34名のワールドツアーサーファーに2名のワイルドカード出場の計36名、ウイメンズでは17名のワールドツアーサーファーに1名のワイルドカード出場の計18名が出場するワールドツアーイベント。
各ツアーイベントのヒート表の組み合わせは、シード順位に従って対戦相手が決まります。しかし、イベントによっては現WCTランクがそのまま適用されるわけではありません。
今回の記事は、ワールドツアーにおけるシード順位のルールに関する内容をお届けします。
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サーフィンのワールドツアーにおけるシード順位はテニスなどとも似ていて、ランキング上位陣はトーナメントの前半では対戦しない組み合わせとなっています。
例えば、シード順位1位のサーファーが、3人ヒートのラウンド1で対戦する相手のシード順位は24位と36位といった感じで、シード順位が高ければ高いほど、ランキング的には格下のサーファーとの組み合わせとなるのです。
では、シード順位はどのように決まるのか!?普通に考えれば、現WCTランキングを基準に算定されると思いがちですが、ツアー前半の第5戦までは前年のランキングも考慮に入れて計算されます。
割合としては以下の通り。
ツアー第1戦(ゴールドコースト):前年100%
ツアー第2戦(マーガレットリバー):前年80% / 本年20%
ツアー第3戦(ベルズビーチ):前年60% / 本年40%
ツアー第4戦(ブラジル):前年40% / 本年60%
ツアー第5戦(フィジー):前年20% / 本年80%
ツアー第6戦(南アフリカ):本年100%
ツアー初戦は、まだ本年度のツアーイベントが開催されていないので100%前年度のシード順位を適用します。基本的な並びは、メンズで言えばWCTランクトップ22に続いてWQSランクトップ10です。
WSL選出のワイルドカードのシード順位は複雑で、過去の成績など様々な要因が絡んだ上で決定。今年を例に挙げると、昨シーズンの全イベントを欠場したオーウェン・ライトはシード順位13位、パイプマスターズのみ出場したビード・ダービッジは26位となりました。
話を戻すと、算定方式は上記の形式であるため、ツアー前半戦では現ランキングのみがシード順位に反映されるわけではない点を覚えておいてください。計算するのは厄介ですが…。
ちなみに、2017年ツアー初戦で優勝したオーウェン・ライトは、現ランキングトップのみが着用の許されるイエロージャージを獲得したのですが、ツアーイベント第2戦ではシード順位が7位となっています。
参照記事:「WSL: WHAT’S MY SEED?」