blank
via surfline's instagram

現在ビッグウェイブシーズン中となっている南半球。ハワイアンビッグウェイブサーファーのコア・ロスマン、ネイザン・フローレンス、ビリー・ケンパーなども南半球を飛び回る撮影トリップをこなしているようです。

そんなトリップの最中、昨シーズンのオアフ島ノースショアでは大活躍だったコアが、思いもよらない事故に巻き込まれることに。

今回の記事は、バレルに入っていたコア・ロスマンの頭にサーフボードが直撃した事故の内容をお届けします。


スポンサーリンク


南半球のシークレットエリアにて、エピックコンディションのライトのバレルを当てたコアたち。

コアによると「ジョーズのミニバージョンって感じで、メローなテイクオフからVランドみたいなパーフェクトなバレルがブレイクするんだ。コンスタントに巻くから、ジョーズよりも楽にバレルを狙えたよ」とのこと。

5時間以上に渡るセッションで5本の特大セットに乗った後、疲れてきたコアはラスト1本で上がろうと決意。そして、ようやく掴んだ波で事故が起きることに。

「8~10フィートくらいのバレルに入っている時、突如、赤い閃光みたいなものが視界に入ったんだ。それがボードだった。反射的に頭を下げたけど、僕の顔目がけて吹っ飛んできて、顔の片側にヒットしたよ」。

「ヒットしてすぐ、僕の歯が何本も折れ、波に巻かれた勢いで折れた歯を飲み込んじゃって、『oh f@ck』って感じだったね」。

事故時の動画は以下の通り。

事故後、パドルアウト中に一部始終を見ていたサーファーはコアのもとに駆け付け、眼窩に損傷があると思っていたコアは「僕の顔はどうなってる?」と恐る恐る質問。

返答は「何ともなってないよ」とのこと。コアは自分を安心させようと思っての答えと思い込み「正直に話してくれ」と頼むものの、「何ともないよ」とのことだったそうです。

今回の事故でコアが負った大きな怪我は、5本の歯が折れたことに加え、首を痛めた程度で、2週間ほどの療養でサーフィン復帰できるとのこと。

事故を振り返ってみると、原因となったのはパドルアウト中にサーフボードを離したサーファーの存在。その点について、コアは以下のように言及。

「あのサーファーが誰なのかは知らない。後から謝ってきたけど、ヘルメットを被ってたから顔が良く見えなかったんだ。ただ、僕は怒ってはないよ。大事に至る可能性が高い事故だったから、この程度で済んでラッキーって思ってる。交通事故みたいなものだよ」。

とても寛容なコアですが、どんな事故でも繰り返さないためには何かを学ぶ必要があります。そこでコアによるアドバイスは以下の通り。

「今回の件では、あのサーファーにとって気持ちに余裕のないコンディションだったのは明白。落ち着いてサーフできない場所だと、自分が危険なだけじゃなく、周りのサーファーを危険に晒す可能性もある。こういった事故が頻発しないことが、僕にとっては逆に不思議だよ」。

今回の事故において、なぜサーファーがサーフボードを手放したのかは全くをもって理解できないシチュエーションです。

いずれにせよ、海でボードを手放すのは非常に危険です。波のパワーを受けて吹っ飛んでくるボードは凶器そのものですからね。

今回軽傷で済んだのはあくまでも不幸中の幸いであり、海で容易にボードを手放してはいけないという教訓と言えるのではないでしょうか。

----------

参照記事:「Koa Rothman Struck in the Head by Giant Surfboard

コア・ロスマンの過去記事