日本でもニュースになることのある海におけるエイの大量発生。
世界最大級のサーフィンイベント「USオープン」の舞台であるカリフォルニアのハンティントンビーチでは、現在エイが大量発生して被害者が続出しているとか。
今回の記事は、ハンティントンビーチで大量発生しているエイに関するニュースをお届けします。
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2017年11月からエイによる被害者が増えているという南カリフォルニアのハンティントンビーチ。
12月29日は一日で73名もの被害者が出て、ハンティントンビーチで40年に渡りライフガードを務めるクラウド・パニスさんによると、これほどの被害例は過去に見たことがないと口にするほど。
エイが大量発生している理由についてパニスさんは「いつも以上に潮が引く干潮、小さい波、暖かい海水」と指摘し、さらに休暇で多くの人が海に入ることから被害の数が増えていると言います。
ちなみに、28日も45件の被害件数が報告され、45件という数も例年と比べると突出した数字だとのこと。
このような事態から、エイに刺された時の応急措置として患部をお湯にいれると痛みが緩和されるため、ライフガードは多量のお湯、椅子、バケツを準備していると言います。
また、エイに刺されないための対策の周知も計画しているとか。エイは人間の足に触れられたり踏まれたりすると刺してくると言います。
そのため、海に入って足を引きずるようにすり足で歩いていると、何かが接近してきたことに気付いたエイは逃げていき、刺されないそうです。
さて、増え続ける被害件数により懸念されているのは、元旦に新年を祝うべく冷たい海へと水着だけで入る毎年恒例のイベント「Surf City Splash」。
同イベント主催者のリー・ラヴさんは、これまで何十年もハンティントンのピアで泳いできて、エイに刺された経験などありませんでした。しかし、今回の大量発生後、二回もエイに刺されることに。
「一回目はあまりに痛くて叫び声が出たほど。二回目はつま先だったから、そこまで痛みはひどくなく、今年も新年イベントに参加できるわ」。
「今年はエイが大量発生していることから、イベント名を『Surf City Splash』から『Surf City Shuffle』にしようと思ってるの」とのこと。
ちなみに、「shuffle」とは「すり足で歩く」と言う意味で、エイに刺されないための対策を意味しています。
二度もエイに刺された上、ジョークにしてしまうところがアメリカらしくもありワイルドですね。日本だったら、イベント自体が中止になると思いますし…。
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参照記事:「Record sting ray injuries, 73, in Huntington Beach could spell trouble for New Year’s Splash」