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Photo: WSL / KELLY CESTARI

若手時代からオーストラリアのトップジュニアとして注目を集めていたノースナラビーンをホームとするクーパー・チャップマン「Cooper Chapman」(24歳)。

そんなクーパーですが、メインスポンサーを失った今なお夢のワールドツアー入りを目指しています。

今回の記事は、夢を追い続けるクーパー・チャップマンの現状に関するニュースをお届けします。


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10代半ばからビッグブランドであるハーレーのサポートを受けていたクーパー。当ブログでもクーパーの出演するサーフィン動画を扱っていたので、知っている方もいるのでは。

ジュニア時代からコンテストで活躍し、オーストラリアではいわゆる注目の若手として取り上げられていましたし、オリンピック強化指定選手に当初は選抜されたほどのサーファーです。

しかし、2018年1月に7年に及ぶハーレーとのスポンサー契約を解消したことをSNSで発表。

2014年をもってジュニアイベントを卒業し、2015年にはQSランク23位まで上り詰めたものの、CT入りの条件となるトップ10という高い壁に到達できなかったことも理由の一つかもしれません。

メインスポンサーを失ったということは金銭的サポートが無くなったということで、現在は自分で稼いだお金でQSイベント参加の遠征費(飛行機代や宿代などで、年間で数百万円)を捻出しているそうです。

フルタイムの仕事をしないで4~5万ドル稼ぐのはとんでもなく難しいんだ。しかも、イベント出場のために年間で4か月ほど仕事を離れることになるんだし。

しかし、ラッキーなことにクーパーは地元でサーファーが経営する建設業者のもとで仕事を得て、さらにクーパーの状況に理解を示してくれているのでQSイベントへの出場も可能とのこと。

今は朝7時から夕方5時まで週6日働いていて、できるだけお金を貯めてるんだ。ボードテストもあるからサーフィンも出来るだけ毎日やるように心掛けてる。大変だけどやりがいはあるね。

メインスポンサー無しのQSサーファーとしては恵まれた環境とも言えますが、金銭的に厳しいことに変わりはないので、今年一発目となるブラジル開催のQS6,000イベントは出場を見送ったりと全てのチャンスを活かせるほどではないのが現状。

金銭的に考えてブラジルイベントに出場する意味はない。自宅から90分圏内で開催になる2月半ばのオーストラリアでのイベントでのシーズン幕開けが金銭的にもベスト。

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Summer grovels with @simonanderson_surfboards ☀️

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ただ、ホームに滞在時は現場仕事に忙殺される日々を送るクーパー。CTサーファーになるべくメンタルとフィジカルを調整することは可能なのか!?

今はスポンサーがいた頃のように4~5時間もサーフィンすることはないけど、ようやく慣れてきたし、CT入りという僕の目標は射程距離圏内だから問題ないね。

スポンサーのサポートを受けていた2年前なんかは、ヒートで負けるとイライラしてばかりだった。スポンサーをガッカリさせたって思いが強くて。

でも、今はそんなプレッシャーもなく自分自身のためにやってるから、楽しめるようになった。何よりもコンテスト出場は仕事に行くよりも断然気分が良いしね。

現時点において、金銭的には非常に厳しいサーフィン界。一部トップサーファーがミリオネアになる一方、そんなレベルまで到達するのはごく一握りです。

メンズでは34名、ウイメンズでは17名という狭き門であるワールドツアー入りを果たしても、メインスポンサーが付かないサーファーもいるほど。

また、CTイベントでの最下位の賞金は1万ドルなので、メンズでは仮に全て最下位となった場合の総獲得賞金は11万ドル程度。

すでに厳しい環境であることを知りつつも、子供の頃からの夢を追い求めるクーパーが、勝負と言える今年のQSでどのような結果を残すことになるのか注目したくなります。

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参照記事:「Stab

クーパー・チャップマンの過去記事