2016年1月に初お披露目となった11×ワールドチャンピオンのケリー・スレーターによるサーフボードブランド「Slater Designs(スレーターデザインズ)」。
同ブランドは特定のヘッドシェイパーがいるわけではないのですが、最も多くのモデルをデザインしているのはトモこと、ダニエル・トムソン。
直近モデルの「Cymatic(サイマティック)」もまた、トモによるデザインでしたね。
しかし、今度はダン・マンによるニューモデル「FRK」がスレーターデザインズからリリースされることになり、すでにコンテストでもケリーはFRKに乗って結果を残しています。
今回の記事は、ケリー・スレーターとシェイパーのダン・マンがFRKについて語る動画、そしてダンによる裏話をお届けします。
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スレーターデザインズからニューリリースとなる「FRK」。すでにファイヤーワイヤーサーフボード(Firewire Surfboards)からダン・マンによるボードモデルはリリースされているものの、スレーターデザインズからは初となります。
ケリーがCTイベントで初めてFRKに乗ったのは、フリーサーフィン中の足指骨折で棄権を余儀なくされた2017年のJベイでのこと。
そのJベイで負傷前のラウンド1にて、まさにケリーらしさ溢れるライディングを見せたのですが、そのパフォーマンスを支えていたのがFRKだったのです。
その後のケリーは、2018年のサーフランチプロでもFRKを使用して3位。最近ではオアフ島ノースショアなどでも乗り込んでいたとのこと。
生粋のコンペティターであるケリーらしく、今回のモデルもパフォーマンス系オールラウンドで、ローワーズ、Jベイ、ウェイブプール(サーフ・ランチ)、ハワイなどの波に対応可能だそうです。
ケリーによるライディングは以下の通り。
最も興味深いのが、ダンによる裏話。実はダンが初めてケリー用のボードシェイプ依頼を受けたのは遡ること2015年。
全てのサーフファン同様にケリーのサーフィンを長年見てきたシェイパーのダンは、即座にどのようなデザインがケリーに合うのかイメージが湧き、間違いなく調子が良いはずと確信していたとか。
しかし、2015年にボードを発送したものの、ケリーからは一切の音沙汰無しで、ダンも他のプロジェクトに取り掛かったりと記憶から抜けていくことに。
そして2017年のある午後、「ダンのボードに乗ったケリーがトレッスルズでヤバいサーフしてるぞ!」とのメールや電話が相次ぎ、メッセージをチェックしていくと理由が判明。
ダンが2015年に発送したボードは丸々2年間、ケリーのボードラックで眠っていて、たまたまケリーのフロリダ時代からの旧友の目に留まり、その旧友がテストライドしたとか。
旧友はケリーのボードの好みを知り尽くしていたので「絶対に気に入るはずだから」とケリーに勧め、実際にケリーはファーストターンから気に入ったそうです。
そんなトレッスルズでの出来事が、Jベイイベントの2週間前のことだったので、実際にJベイで使用したことを考えるとお世辞抜きでケリーにとってマジックボードだったのでしょう。
さて、ケリーとダンによる対談、ケリーのFRKでのサーフシーンやダンのスイッチスタンスも収録された動画をチェックして見て下さい。
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Firewire Surfboards:「FRK」