昨年のワールドツアーにおいて、CT(チャンピオンシップツアー)サーファーではなく、CTイベントにワイルドカード出場だけでトップ22入りしてクオリファイを決めたマイキー・ライト「Mikey Wright」(22歳)。
リプレイスメント枠でクオリファイを果たしたサーファーは過去にいたものの、ワイルドカード出場のみでクオリファイを決めたサーファーを見たのは私にとっては初めてでした。
今回の動画は、マイキー・ライトが昨シーズンに抱えていた怪我などといった裏話を含む映像をお届けします。
スポンサーリンク
兄は19歳でCT入りしたオーウェン、姉は16歳でCT入りしたタイラーを持つライト家のマイキー。
二人共10代でワールドツアー入りしているので、ライト家にとってワールドツアーとは言ってみれば手の届く目標だったのでしょう。
そしてオーウェンとタイラーから「急いでワールドツアー入りを目指さず、若い内は色んな経験を積むこと」とアドバイスを受けたマイキー。
オーウェンとタイラーにとって、若くしてワールドツアー入りをするとタイトなスケジュールに忙殺され、なかなか自分の時間を取れなかった経験からのアドバイスだったそうです。
そのアドバイス通り、コンテストサーフィンではなくフリーサーフィンの道を選び、フリーサーファーとしてとんでもなくプログレッシブなサーフィン動画を公開して注目を集めてきたマイキー。
そんなマイキーにとって転機となったのは2018年CT初戦。ワイルドカード出場した同イベントで9位という成績を残したマイキーは、その後のCTイベントで異例と言えるほど出場の機会を与えられることに。
ワールドツアーを運営するWSL(ワールドサーフリーグ)は明言こそしていないものの、アンダーグランドヒーローといった感じのマイキーを出場させることによる集客力を狙ってのことでしょう。
そしてWSLの期待に応えるかのよう、フランスCTイベントでCTクオリファイの条件であるトップ22入りを確定させたマイキー。
WSLによってマイキーが特別扱いされたのは間違いないのですが、そのチャンスを活かしたマイキーが凄いのも事実です。
ですが、今回の動画を見ていると裏話として、2018年頭に開催されたボルコムパイププロでワイプアウトした際にリーフヒットでお尻を痛め、2018年は常に痛みと戦っていたとか。
そのため、昨シーズンはフリーサーフィンを止めてコンテストのみに専念したと告白。コンテスト期間中のマイキーのフリーサーフィン動画はあったので、「止める」という意味がどの程度なのかは不明ですが(笑)。
そしてフランスでクオリファイを確定後、今年2月までは休息を取ることにしてサーフィンから離れていたそうです。
何はともあれ、フリーサーファーとして人気の高かったマイキーがツアールーキーとして参戦する今季のワールドツアー。
コンテストサーフィン向けのコンパクトにまとめるライディングではなく、爆発力が最大の魅力であるマイキーなので、CTイベント期間にパワフルなスウェルがヒットする事を期待したいところです。