当初の日程から2週間以上遅れての受賞者発表となった2020年ビッグウェイブアワードの一部ウイメンズ部門。
これだけ遅くなったのは、ビッグウェイブのサイズ測定を入念に精査していたためと思っていたのですが、実際の対象者であったジャスティン・デュポン「Justine Dupont」(29歳)がWSLを痛烈に批判するコメントをSNSに投稿。
今回の記事は、ジャスティン・デュポンが訴えたビッグウェイブアワードに対する声明内容をお届けします。
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ビッグウェイブのギネス世界記録において、マヤ・ガベイラと共に審議されていたジャスティン。
マヤとジャスティンの二人ともギネス世界記録更新の可能性が高いと言われていて、だとしたら二人のうちでよりサイズのある波に乗っていた方が新たなタイトルホルダーとなります。
結果的にはマヤが自身のギネス記録更新と発表され、WSLは波のサイズ測定方法のフル解説なる文書まで公開しました。
でしたが、ジャスティンがWSLへの反論となるSNS投稿を行うことに。
長文なので冒頭のみ翻訳します。
ビッグウェイブのギネス世界記録は、波を乗り切らなかったサーファーへ授与するとWSLが発表したわ。
とても傷ついたし、絶対に不公平な決断だと思うけど、笑顔でいることに決めた。
私たちのスポーツを代表している団体がWSLだなんて、とても残念だし恥ずかしくしょうがないわ。
だって、「approximate(おおよそ)」なんて曖昧な言葉を使う科学者からのレポートをベースにサイズ測定してるんだし。
今回のジャスティンの主張について、明らかにWSLが誤った判断を下してしまった点は、ギネス記録更新となったマヤのライディングが波を乗り切っていないのにカウントされていること。
私もマヤのライディングはスゲーというインパクトが強すぎて、最後にスープに掴まっていたシーンは抜けていました…。
ビッグウェイブシーンのトウインサーフ(ジェットスキーに牽引してもらい波に乗るスタイル)は、自らのパドルで波に乗るわけではないので、極論を言えばビギナーであっても世界最大サイズの波に乗ることは可能です。
そこでトウインで波に乗ったとカウントされるのは、ショルダーまで乗り切ってキックアウトしたライディングのみに限定されるというルールが生まれました。
このルールにより、ギネス記録に認定されなかったメンズサーファーも実際にいます。
そこでマヤのライディングを見ると、スープに掴まって姿を消しているので、このライディングはカウントされない波ということになります。
このポイントだけを見ても、WSLは完全に誤った決断を下したと言えます。
その他には、ジャスティンはフル解説の中での誤った説明を指摘し、理論的に誤っている理由を説明しています。
なぜこれほど初歩的なミスを犯したのか不明ですが、WSLが今後どのような対応を取るのか注目が集まります。